tabinoteで行くインド・ネパール旅行(4.Airbnb体験記)

ここでは、tabinoteを使った旅行の体験や知識を共有していきたいと思います。お得情報や旅のコツ、旅の楽しさを分かち合う場としてご活用いただければと思います。

目次
1.旅行代理店との比較 / 2.個人手配のメリット/デメリット / 3.ネパール国内線事情 / 4.Airbnb体験記 / 5.インド鉄道体験記 / 6.インドSIM・Wifi事情 / 7.ネパールSIM・Wifi事情 / 8.インドお勧めアクティビティとツアー例 / 9.ネパールお勧めアクティビティとツアー例

(注:本事例は2013年1〜2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいており、実際にtabinoteスタッフが体験した旅程と写真を使用しています。)

4.Airbnb体験記

Airbnbというサービスをご存じでしょうか?

B&Bとは「Bed & Breakfast」の略で、日本で民宿とも訳されることがあります。朝食の付く安価な宿泊施設と言ったところです。
Airbnb(Air b and b)とは、個人の空き部屋、ゲストルームなどをネットを通じて公開し、旅行者に貸し出してしまうというユニークなサービスです。貸し出されている部屋に泊まることも、自室・自宅を貸し出し物件として登録することも出来ます。
日本人の感覚では、自宅の部屋に見知らぬ他人を泊めるというのは考えにくいと思われますが、2008年創業のこのサービスは2012年6月にのべ1000万泊を達成し、ベンチャーの成功例として評価を受けています。

さて、筆者は今回のインド滞在に際してこのAirbnbを使い、実際にニューデリーの個人宅に宿泊してきました。
費用は当時の為替レートで一泊2,103円で済みました。

Ben’s Houseから徒歩圏内の世界遺産・フマユン廟
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貸し主のBenはインドと海外(主にフランス)との間で若者・学生との国際交流を促進するNGOに属しており、弁護士のPrachは同居人です。良い意味でインドらしくないというか、垢抜けた2人でした。

感想ですが、全般には宿泊先に恵まれたこともあり、非常に素晴らしい仕組みと感じました。
滞在場所は、ホテル街では無く住宅地(それも高級住宅街)でしたので、客引きや喧噪から離れて非常に快適。しかもフマーユーン廟などの観光地や市場、アグラ行きのニザムディン駅から徒歩5分と便利で安全な場所でした。部屋も高級住宅地ならではの快適さで、清潔でホットシャワーも完備、ネットの早さも日本並みと何1つ不自由することはありませんでした。

ご承知の方も多いと思いますが、インドの大都市のホテルは非常に高く、50~100ドル払ってもロクでもない部屋だったという場合も少なくありません。それだけ払ってもホットシャワーがいつまでも冷水だったり、部屋の端は先客のゴミだらけ、Wifiは安いホテルは無料だったりするのになぜか中級くらいから別料金(しかも時間制チャージ)になり、スタッフもチップ目当てにいつまでもニヤついて部屋から出て行かないなど、日本のホテルで同じ値段を払うよりも遙かに質の悪い施設しかないというのが実情です。
一泊200ドルくらいからようやくマシになってきますが、スタッフのサービスはあまり代わり映えせず(やはりチップ次第)、正直設備や建物が豪華になることにあまり意義を見いだせない私には割高感がありました。
極端な安宿ならいくらでもありますが、衛生面や安全面での不安もあります。

つまり、インドの大都市では30~70ドル程度の中価格帯の施設が不足しており、貧乏旅行でも大名旅行でも普通の出張でも無い、ホントーに「普通の予算で普通の快適さを求めて旅行したい」という人の選択肢が少ないと常々思ってきました。

少なくともAirbnbは今回の私の旅行では非常に良い選択だったと思います。
ご承知の通りインドは貧富の差が大きく、金持ちはゲストルーム満載のバカでかい家に住んでいます。そのような部屋が格安で借りれればラッキーなことこの上ありません。

また、貸し主とのコミュニケーションも魅力です。ホテルのボーイのようにチップや客引きマージンを目当てにしない、住民ならではの真摯なアドバイスをもらうことが出来ます。大きな物件では複数の旅行者が泊まっている場合もあり、そこでは旅人同士のコミュニケーションも期待できます。


一方で注意点もあります。
1)個人用の消耗品(洗面入浴用具、タオルなど)は持参するのがベター
→タオルは用意している施設もあるかも知れません…
2)外出時のルール
→大抵貸し主側が定めていると思いますが、短期滞在でカギが渡されない場合には戻りの時間や連絡先、不在時の解錠ルールなどを決めておく必要があります
3)一部に、純粋な個人宅では無くゲストハウスなどが紛れている
→ゲストハウスの場合は、結局申込先がAirbnbになったというだけで普通に予約した方がベターかも知れません。ネパールではAirbnbであまり個人宅が見つからなかったため、Airbnbではなく普通のホテルにしました
4)観光がしたい場合にはやはりホテルの方が手配に手慣れている
→タクシー、買い物など地元住民の方がよく知っていそうなこともありますが、現地ツアーの手配などはホテルの方がスムーズかも知れません。両替などの宿泊者向けサービスも対応できない場合があります

インド特有の事情としては、ビザ申請及び入国・出国の際に滞在先を聞かれます(記入が必要です)。
ビザ申請の時点で、個人宅の場合にはその個人に関する証明書類(委細は未確認ですが、おそらく個人のIDや居住証明のようなもの)が必要とのことが言われており、この点正直にAirbnbで予約した個人宅名を書くとトラブルの元になるかも知れません。
対策としては、デタラメに適当な滞在先の名前を書きましょう。有名なホテル(タージホテルとかオベロイとか、ヒルトンだと入国審査官が分からない可能性も…)で結構です。何のチェックも入りません。念のためビザ・入国・出国書類全てで統一した方がいいでしょう。
インドの入国審査を経験した方はご存じかもしれませんが、同審査は一般のツーリストには特段厳しいことはありません。ただ、これが商用や個人宅訪問などの特殊な事情になると結構厳格で、ジロジロと舐めるような目で見られ長時間もったいぶって書類をチェックされるなど、ロクなことはありません。一般の、ホテルにふつーに宿泊する個人旅行者を装う方が入国はスムーズです。

結局個人宅でもホテルでも同じですが、満足度は物件と貸し主の善し悪しにかかっています。見極めはレビューなどを通して慎重に行い、事前に気になる点があれば良く確認しましょう。


補足:日本語OKな宿を探せるRoomstay

さて、Airbnbは海外現地の貸し主(ホスト)と多くの場合英語でやりとりすることになりますので、それはやや敷居が高いとお考えの方にはRoomstayというサービスがあります。Roomstayの特長は「貸し主が日本語OKな部屋」に特化しているということで、概ねAirbnbと同じ仕組みです。
やや部屋数が少ないのが難点ですが、訪問先で運良く宿が見つかった場合はタメしてみては如何でしょうか。
単に「日本語OKな宿検索」としてみても便利なサービスかと思います。

続きはこちら>tabinoteで行くインド・ネパール旅行(5.インド鉄道体験記)
前回はこちら>tabinoteで行くインド・ネパール旅行(3.ネパール国内線事情)


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