いままでにない驚異的なチケット価格で航空業界にインパクトを与えたLCCですが、実は必ずしもすべてにおいてLCCが最安値というわけではありません。LCCが運行していない都市もありますし、競争の激しい区間ではレガシーキャリアのPEX(正規割引)運賃のほうが安い場合もあります。また、ソウルや台北など直行便がある都市の場合旅行会社のパックツアー(フリープラン)にした方がトータルでは安くなる場合もあります。
それぞれの得意分野をまとめると、
LCC
日本からアジア各都市(ソウル、クアラルンプール、バンコク等)への定期路線。
近・中距離路線でレガシーキャリアが運行していない路線。または競合している路線
レガシーキャリア
ヨーロッパやアメリカなどLCCが就航していない遠距離の日本直行便。国内線。
パックツアー
ソウル、台北、バンコク、香港、ロサンゼルスなど比較敵ポピュラーな都市へのホテル付きフリーツアー。繁忙期でもチケットを取れる可能性が高い。
場合によってはヨーロッパの都市までレガシーキャリアを使い、そこからLCCで周遊するといった組み合わせワザも必要となります。
安いチケットをゲットするワザ
安いチケットを探すには、安くなる条件、傾向を知っておく必要があります。
まず大前提として、航空チケットに定価はありません。レガシーキャリアには正規運賃というのがありますが、その値段で購入されることはほとんどなく、なんらかの割引料金が適用されます。
料金はシーズンによって、予約の埋まり具合によって刻一刻と変化します。極端なことを言えば毎日価格は変わります。また、購入する時期によっても変化します。基本的には早く買えば買うほど安くなりますが、まれに直前に席が埋まらないため投げ売りされることもあります。
また、LCCではしばしば「東京-クアラルンプール 片道5400円」「大阪-台北 3500円」といった極端に安いキャンペーンチケットを発売することもあります。
つまり、「閑散期」のチケットを「早めに」、できれば「キャンペーン」時に購入するのが最安値をゲットする早道となります。とはいえ、航空会社の都合に予定をあわせられるのはごく一部の時間に融通が効く人だけです。多くの場合は、限られた期日の中で最も安いチケットを探すことになります。
航空券で浮いたお金は
さて、首尾よく予定していたよりも安い航空券をゲットできた時はどうしましょうか。
tabinote のお勧めは、浮いたお金でプチ贅沢をしてみることです。もちろんそんな大げさなものではなくてかまいません。1日だけホテルをワンランク上げてみたり、空港からホテルまでリムジンタクシーを使ってみたり、SPAでのんびりしてみたり、ドレスアップしてディナーをしてみたり。
旅行中は緊張もあり、予想以上に疲れてしまうことがよくあります。そんなときにプチ贅沢で息抜きができると驚くほど回復します。そしてそれらの体験はどれもきっといい思い出になることでしょう。
もちろんすべてを最安値で揃えて可能な限り安い値段で世界を周遊するのにチャレンジするのもひとつの旅の形です。