LCCで海外に行こう!

LCCって何だろう?

LCCで海外旅行へ行こう!

みなさんLCCをご存知ですか?
LCCとはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略で、効率的な運営と新しいビジネスモデルで従来の航空会社で考えられない低運賃を実現した新興格安航空会社のことを呼びます。
早くから航空自由化が進んだアメリカやヨーロッパで誕生し、現在は世界中に数多くのLCCが存在します。数年前から日本にもジェットスターやエアアジアが乗り入れを開始し、2012年にはANA資本の純国産LCCであるピーチ・アビエーションも誕生しています。

最も安い料金プランをご提供するtabinoteでは、必然的にLCCでのご案内が多くなります。
とは言えあまりの安さに「だいじょうぶなの?」と不安を抱く方も多いことでしょう。みなさんが安心して利用できるよう、ここではLCCがなぜこんなに安い料金を提供できるのかについてご説明します。

既存の航空会社とどう違うの?

JALやANAのような既存の航空会社(レガシーキャリア、フルサービスエアラインなどと呼びます)と、LCCの違いについて簡単に表にしてみました。

LCC(ローコストエアライン)
レガシーキャリア(フルサービスエアライン)
購入時期にもよるが大手の2~7割程度の運賃で提供 運賃 一般的にLCCより高価だが、近年はPEX(正規割引)でかなり安価なチケットも
コスト削減を図るため無駄を省いた「ノンフリルサービス」が基本。機内食や飲料、毛布なども有料のことが多い サービス 機内食やアメニティなどがサービスに含まれた「フルサービス」を提供。好きな時間に見れるオンデマンド映像システムがシートモニターに付いていることも多い
エコノミークラスのみの「モノクラス」が基本。シートピッチ(座席の前後の間隔)もレガシーキャリアに比べると狭い。AiaAsiaの中距離路線などでビジネスクラスを併設するケースも 座席 ファースト、ビジネス、エコノミーの「3クラス」、もしくはビジネス、エコノミーの「2クラス」制が多い。国際線などは収益のほとんどを上級クラスで得る構造になっている。近年はビジネスとエコノミーの中間にあたるプレミアムエコノミークラスを設定するキャリアも増えている
インターネット、もしくは電話で本人が直接予約することによって中間コストを抑えている 予約 旅行代理店、インターネット、電話など様々な手段で予約可能
原則非加入のため乗り継ぎによる接続便保証もないが、近年エアベルリンとキングフィッシャー(近日加盟予定)がワンワールドに加盟している アライアンス 「スターアライアンス」、「ワンワールド」、「スカイチーム」のいずれかに加入。コードシェア便も盛ん

ひとことで言えば「既存の航空会社が提供しているサービスを一部削減することによって低価格を実現」しているのがLCCです。

格安運賃の秘密

LCCは格安運賃を提供するために様々な企業努力を行っています。

機材の統一

利用する飛行機の種類を統一することは、整備部品のストックが1機種ですむことや、機種ごとに資格の必要となるパイロットの人件費が抑えられるなど大きなコストダウンになります。
このことから、LCCの多くはボーイング737、エアバスA320など130席~180席クラスの機材を利用しています。この2機種は航空機市場のベストセラー機となっており、程度のよい中古機体が多く出回っているという事情もあります。
機材の統一

運用効率アップ

航空会社が空港に支払う空港使用料は駐機時間によってチャージされます。LCCでは駐機時間を短くするため、乗客の乗降時間を短くしたり、客室乗務員が機内掃除を行うなど様々な工夫をしています。駐機時間が短くなることにより運行本数も増やすことができ、輸送人員が増えることによってさらなる低価格を実現しています。

サービスは原則有料

レガシーキャリアでは原則無料の機内食やドリンク、機内エンターテインメントシステムなどがLCCでは有料になりますが、そのことによって低価格が実現しているので、そこは割り切りましょう。
ただ、最近はLCC同士のサービス競争から、チェジュ航空など無料でドリンクサービスがあるLCCもあります。エアアジア
▲エアアジアの機内食メニュー

施設使用料も節約

LCCでは使用料の高価なボーディングブリッジ(搭乗ゲートから飛行機を接続する移動式のブリッジ)を使わず、飛行機がある場所まで徒歩またはバスで移動しタラップで乗降することが多いです。
また、グラウンドスタッフ(地上スタッフ)を他の航空会社に外注している場合もあります。例えばエアアジアXは羽田空港でのオペレーションをANAに委託しているようです。
また、飛行場も都市のメイン空港ではなく、郊外のサブ空港であるケースも多いです。中には都市中心部までの距離がかなり離れている飛行場もあり、そこまでの交通費が高くついてしまったという例もあり、注意が必要です。がぞう
▲ボーディングブリッジ

直接予約に特化

レガシーキャリアの航空券は旅行代理店を通して予約するケースが多いですが、LCCの場合は手数料を節約するため、自社のウェブサイトからの予約がメインとなります。特に海外の航空会社の場合日本語サイトが用意されていないことも多く個人旅行者のハードルになっていましたが、tabinoteでは、詳細な予約マニュアルをPDFで提供しますので、迷うことはないでしょう。
また、スマートフォンからの予約が可能になっている航空会社も増えてきました。
今後はレガシーキャリアも直接予約の割合が増えていくのではないでしょうか。

代表的なLCCリスト

tabinoteでも取り上げる代表的なLCCです。

アジア
ヨーロッパ
北米
オセアニア