tabinoteハマです。
こちらの記事の続編となりますが、日本海きらきら羽越観光圏さんご協力のもと取材させていただいた秋田県にかほ市編です。
3日目:秋田県にかほ市
秋田県にかほ市は、日本海と鳥海山に囲まれた、秋田県唯一の「ひらがな」の市名です。
標高2.236mの鳥海山は、その標高の覚え方を「ふうふでみろ」と覚えたそうで、山から日本海に流れ込むミネラル豊富な伏流水は、湧き水や滝スポットで知られるだけでなく、夏の名物「天然岩がき」などおいしい食べ物を作る良い環境を作り、その魅力は特産品としての域を超えています。
松尾芭蕉の訪れた最北端の景勝地として知られた「象潟」(九十九島)や、標高500mの仁賀保高原、遠浅の砂浜で波が穏やかな海水浴場など、夏のレジャーも非常に魅力的です。
酒田市から、にかほにある象潟駅は、羽越本線(うえつほんせん)をさらに北上し、約40分程で到着します。
【にかほ】道の駅象潟「ねむの丘」・にかほっと
道の駅象潟「ねむの丘」
東北最大級の道の駅を謳う「ねむの丘」では、日本海・鳥海山・九十九島をぐるり360度で楽しめる「展望塔」をはじめ、日本海に沈む夕陽(日本の夕陽百選)や、晴れた日には遠く男鹿半島を見ながら入ることができる「眺海の湯」、眺望を楽しみながらお食事ができるレストラン、お土産にぴったりの特産品や直売所のある物産館など、にかほの魅力を満喫できる道の駅です。
「展望塔」からは、国指定天然記念物「象潟」(九十九島)を見下ろせるのですが、約200年前に地震により隆起し、陸地に100以上浮かぶ小島として非常に珍しい景勝地となっています。
田植えの時期に水が張られると、往時の九十九島を想像でき、稲穂の実る秋頃にはその黄金になびく様がまさに絶景だとの事です。
また、ねむの丘裏手の海岸に建つ「西施像」は、松尾芭蕉が「奥の細道」で詠んだ「象潟や 雨に西施が ねぶの花」で詠まれた女性の像として有名です。
1階の直売所で売っていた、象潟名物 天日干しの「あおさ」。生産者の方から購入させて頂いたのですが「とさかのり」をおまけにつけて下さいました。
にかほっと
「にかほっと」は、「ねむの丘」に隣接した観光拠点センターであり、地元産の新鮮なお魚がところ狭しと並ぶ直売所、バラエティ豊かなフードコートなどが楽しめます。
こちらには、天然温泉を利用した無料で楽しめる足湯、通称「あしほっと」もあります。
にかほ市観光拠点センター「にかほっと」
※各店舗の営業時間はサイトをご確認ください
〒018-0121 秋田県にかほ市象潟町大塩越73-1
JR象潟駅から車で約5分
日本海東北道金浦ICより約5分、象潟ICより約8分
【にかほ】仁賀保高原「土田牧場」
鳥海山の北麓に広がる仁賀保高原の、見晴らしの良い立地にある「土田牧場」さんを訪ねました。
入り口には、ソーセージを焼きながら優しく迎えてくださるオーナーが。
新鮮かつ極上の秋田の豚肉が使用されたジャージー&ポークのソーセージは、ピリ辛かつ肉厚で、焼きたては最高の美味しさです。
「幸せのミルク」という名前のジャージー牛乳は、その名の通り本当に美味しく幸せな気持ちになりました。
その新鮮なミルクで作ったソフトクリームも、つい欲張ってしまいました。
軽食を頂いた「ミルクハウス」の裏手にある「ドッグパーク」では、セントバーナードやヤギ、ウサギなど、さまざまな動物と触れ合う事が出来ました。
エサを見つめて「待て」をするウサギは可愛らしいの一言。のそのそ動くセントバーナードにも癒されます。
お土産も豊富な種類があります。電話やFAXなどでもお問い合わせできるそうです。
営業時間:(1〜2月)9:30〜16:00 (3〜12月)9:00〜17:00
〒018-0413 秋田県にかほ市馬場冬師山4−6
JR羽越本線 仁賀保駅より車で20分
日本海東北道にかほICより車で17分
庄内空港から車で約1時間20分
【にかほ】Remède nikaho(レメデニカホ)
仁賀保高原を下り、ランチは地元の方のオススメで「Remède nikaho(レメデ ニカホ)」というフレンチレストランを訪れました。
極上のフレンチが食べられるというこちらのお店は、店名につけた「Remède」という「自然の力で治療する・癒す」という意味をモットーに、郷土の食材と秋田の発酵食文化を用い、身体にも優しいフランス料理が楽しめます。
前菜
菊芋と生ハムのエスプーマ
オードヴル
帆立と山菜のサラダ
パン
魚料理
ホウボウのポワレ
フキノトウ(秋田の方言で「ばっけ」)、セリ、ひろっこ、ごんぎょう、からし水菜などとともに頂きます。
肉料理
八幡平ポークのロースト
デザート、飲み物
黒糖に漬け込んだ金柑とパイを、土田牧場の「幸せのミルク」を使ったバニラアイスと共に。
飲み物は「鳥海ハーブ」というお茶を頂きました。
秋田や全国の厳選された食材をまとめ上げる渡邊シェフの腕前と、一品一品丁寧に食材を説明してくださるソムリエの村上さんのお二人で作り上げる「にかほ産フレンチ」に、心も身体も「癒された」ひと時でした。
営業時間:[完全予約制]ランチ12:00〜14:30(最終入店13:00)/ディナー18:00〜22:00(最終入店20:00)
※メニューは月替わりです
定休日:木曜日・その他
〒018-0402 秋田県にかほ市平沢家ノ後49-1
JR羽越本線 仁賀保駅より徒歩8分
仁賀保ICから車で約5分
【にかほ】飛良泉(ひらいづみ)
東北で最も歴史がある酒造で、創業1487年室町時代の創業から、現在の当主は二十六代目だそうです。
鳥海山系伏流水の中硬水を仕込水とし、昔ながらの酒母製造方法である伝統の「山廃仕込み」は、櫂棒と桶ですり潰す「山卸」と呼ばれる作業を廃止し自然の力で醸すため、通常2週間ほどで仕上がるものが30日ほどかかるそうです。
また、日本酒の「氷結」生酒を販売していて、夏季限定販売ですが、冷凍庫で5〜6時間冷やしてから「みぞれ状」にして飲むという珍しい一品もあるそう。
こちらで丁寧に作られた「山廃純米 マル飛シリーズ」の山廃純米酒マル飛「№77」と「№9A」を頂きました。
白のラベルの「№77」は個性の強い№77と評判が高く、白ワインのようなすっきりした酸味と甘みはフレッシュかつフルーティで女性に大人気との事。
茶のラベルの「№9A」は№77よりも日本酒寄りでありながら、非常に飲みやすく食事にぴったりの印象を受けました。
地元の酒屋さんか、通販サイトなどで買えるようなので、ぜひ検索してみて欲しいです。
【にかほ】五島(ごとう)
夕食は、こちらも地元の方にオススメ頂いた「五島」さんに伺いました。地元の新鮮な食材を使ったお刺身やお寿司を出してくださる人気店です。
カウンターが6席、テーブル席が16席ありましたが、19時前にも関わらずほぼ満席でした。
手前のボリューミーなカニと、後ろの小鉢は左から「ほうれん草のゴマ和え」「クラゲとワカメのささみの和え物」。お刺身は「マダコ、アオリイカ、ホウボウ、マグロ」だそうです。
あまりの新鮮さと美味しさに箸が止まりません。
新鮮な地魚とそのボリュームに、思う存分舌鼓を打ちました。
先ほど伺った「飛良泉」の日本酒と共に、お腹がはちきれそうになりながらも堪能させていただきました。
【にかほ】象潟夕日の宿 さんねむ温泉
こちらの「さんねむ温泉」では、大浴場では日本海を、展望風呂では鳥海山を見ながら浸かる事の出来る天然温泉が楽しめます。
すっかり夜も暮れていたので、早朝に入る事にしました。ちなみに夕方に入ると、夕日が沈む日本海を眺めることができるそうです。
晴れていればさらに見晴らしも良いのでしょうが、綺麗な鳥海山を見ながら優雅に浸かりました。
誰もいないところで写真を撮らせて戴きましたが、素晴らしい眺めにしばしうっとり。
泉質は単純硫黄冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)で、すこし硫黄の匂いを感じました。
皮膚炎に効果があるようですが、筋肉にも効くようで、数日歩いて疲れが溜まってきたところにじんわり滲みてとても気持ちが良かったです。
朝食は、旬の魚と地元の野菜などが嬉しい和定食膳を。展望風呂の効果もあったのか、ぺろりと食べてしまいました!
1日目:鶴岡市 | 2日目:酒田市 | 3日目:にかほ市