マイクロツーリズムのススメ〜都民編〜

東京スカイツリーとアサヒビール本社

2020年春以降、世界中に新型コロナウイルスが蔓延し、私たちの生活や価値観が大きく変化した。
コロナ禍での経済に於ける起死回生プランとしてGo To トラベルキャンペーンが立ち上がったはずなのに、都内の感染者が多い事を理由に東京在住者は割引対象外というスタート時からの肩透かし。当然ながら予約サイトのGo To絡みの予約件数も思ったほどの効果が上がっていないと、旅行会社に在職する筆者(tabinoteハマ)は現場で感じている。

そもそも政策がいまいち伝わっておらず・・

  • 航空券や新幹線などの移動のみの利用でも割引が効くと思われている
  • 【宿泊の場合の割引対象商品】
    宿泊を含むホテル+移動手段(新幹線、飛行機、レンタカー、高速バスなど)のパックツアーや個人手配型でのツアー商品、ホテルや旅館単体(直接予約も可能だがNGの施設も)、寝台列車・クルーズ船・夜行フェリーなど1泊以上する移動手段など
    【日帰りの場合の割引対象商品】
    移動+レジャーのセット(予約制のパックツアーのみ対象)

  • 予約する旅行会社やサイトによって値段のばらつきがあると思われている
  • 販売する旅行代金から35%が割引かれ、後の15%が地域共通クーポン券として9月以降の旅行商品に対して多分発行される(詳細は未定だが、紙チケットと電子チケットがあり1,000円単位の発行(端数は四捨五入)らしい)のが一律。その他予約するサイトによってサイト独自のクーポンなどが付くケースがあるため、サイトクーポン付与の割合によってはお得に感じる部分もある為、ばらついていないとも言い切れないが・・・。

  • どのように金額が還付されるのかよくわからない
  • すでに割引金額での販売対応をしている会社が主ではあるが、キャンペーンが施行された当初は各社とも対応に苦慮したため、7/22前後から予約した人は予約した会社や宿泊施設に申請し還付してもらうなどの手続きが必要になったケースも。また旅行後に割引金額を返金するケースもあるようで対応は非常にまちまちである。

など、まだまだ混乱が続いているように思う。自分で書いていても非常にわかりにくいと思っているし、もし何か認識が不足していたらマジですいません。

ともあれ正直、この不明確な政策に、気軽にこの夏乗っかっちゃお★的な東京都民以外の人なんて、この1ヶ月それほど多くはなかったはずだ。

と、前置きが長くなったがこの夏をどう過ごすか、都民にとっては切実な問題であった。
何しろ東京から出る事自体も肩身が狭いのだ。
実家の親からも当分帰るなと言われ、会社の夏休みは消化しろと言われ、引きこもりには飽きた・・どうすりゃ良いのか。

都内を巡る(ただし慎重に)しかない。

マイクロツーリズムとまでは行かないが、遠出の散歩のような気持ちで密を回避しながら感染対策に留意して出かける(哀しいほど毎回コレが強調される必要性)分には、眉を少しひそめられるくらいで済む、かもしれない。
もちろん、どんなに慎重に行動したとしても、行動によっては叩かれる可能性があるということは頭に入れながら冷静に判断することが重要である。

※2020年8月24日時点での情報に基づいております。最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。

1. 密を全力回避!水上バスに乗ってみた

全力で風に吹かれながら東京の街並みをNo密で楽しむことができる素晴らしい移動手段。
発着地が7箇所もあり、浜離宮で下船すれば浜離宮恩賜公園で密を避けながらの庭園散歩やお茶を楽しんだり、豊洲でららぽーとやキッザニア、チームラボ、豊洲市場などをソーシャルディスタンスを保ちながら見て回ったり、お台場で人工海やレインボーブリッジを人気の少ない場所からぼんやり眺めたりなど、どこに行ってもまる1日楽しめる。

私は日の出桟橋から乗船(¥860〜)したのだが、ほとんど人がおらず貸切状態でTMレボリューションが頭をかすめたくらいには熱風に吹かれた。
水上バス

東京湾から隅田川を上がって浅草で降り、観光客がまるで居ない参道をスイスイ歩いて浅草寺詣でを楽しみ、
人の少ない浅草寺

スカイツリー(8/7〜8/23まで都民割で50%OFFだったのでセット券を1,550円で購入)に初めて登った。
都民割50%キャンペーンをやっていた東京スカイツリー

2.ほぼ密回避!オープントップバス

普通のバスツアーでも、最近はクラツーのように参加人数を制限し座席は窓側の席のみ利用とか、換気を徹底するといった配慮のある商品が増えてきたが

コロナ対策をきちんと取り組んでいることを、サイトでわかりやすく説明。

オープントップバスに特化したVIPツアー、Willerはさらに対策が出来ていて

オープントップの乗車金額、なんと¥1,300!

ランチ¥4,800〜

など、もう天井なくて良いじゃないという潔さが素晴らしい。
オープントップバス
残念ながら暑すぎて今は観光どこじゃないかもしれないが、出発を9月の夜などにすれば少しはマシかもしれない。

3.ステイケーションという発想のホテル利用

大人女子とかに愛されそうなネーミングセンスは全くピンとこないが、案外「都民限定」プランは多いようである。

(適用期間:東京除外が解除されるまで)
正規/通常料金より50%以上お得、朝食無料特典や5,000円分のホテル利用券付きなど

(適用期間:東京除外が解除されるまで)
5,000円分のホテル利用券、レストラン・バーが20%OFF

(適用期間:2020年8月1日(土)~9月30日(水)まで)
宿泊代金を通常より最大87%割引、レストラン・ルームサービス20%割引など

その他のホテルで確認したい時は、いつも使っている旅行サイトの検索窓に「都民」と入れてみると、都民割の商品名が検索できるかも?

4.事前予約のおかげで密回避!観光スポット

読者の方は当然ご存知とは思うが、都内の観光スポットへの入場はほぼ「事前予約」が必要になっている。
8末に閉園してしまう「としまえん」に行くつもりだったのだが、行く直前に「予約してない」ことに気づき、その時点で当然閉園日までの予約は全て埋まっているという哀しみ・・もうこんな気持ちを誰にも繰り返して欲しくない。

ただ、予約が埋まりきっている施設はほんの一部で、大型公園・動物園・水族館・遊園地・博物館など大抵の施設なら直前でも予約は可能だ。
美術館や映画館など、チケット屋の割安チケットを探してから入っていたところなどは、そもそもこのご時世になってからチケットの出回りがほぼない(と、大○屋のお兄さんが言っていた)ため、出かける前に営業時間の確認含めて公式サイトからの予約は必須。
事前予約さえしておけば、人数制限されている快適な空間で観光を楽しむことが出来る。

東京在住でも「新しい日常」とうまく折り合いを付けながら、一緒に楽しみを見出してて行きましょう!