もう切符売り場で悩まない!世界の交通系ICカード徹底攻略(中国編)

交通系ICカードのすすめ

tabinote田口です。旅先で便利な交通系ICカードの買い方・使い方を紹介するこの連載、最終回となる6回目は中国の広州、南京、そして中国全土で使えるカードを紹介します。

第一回 バンコク編
第二回 香港・深セン編
第三回 シンガポール・クアラルンプール編
第四回 台湾・韓国編
第五回 北京・上海編

広州

広東省広州市は北京、上海と並んで中国三大都市の一つに数えられる大都市です。香港、深センに近く日本人旅行者やビジネスマンが訪れる機会も多いでしょう。地下鉄も中国で4番目に早く開通しており2019年時点で全14路線、2020年までには16路線に拡張する予定です。

羊城通


広東市の別名「羊城」にちなんで名付けられた羊城通(ヤンチェントン)は2001年12月30日に導入された交通カードです。広州市内と、近隣の仏山、汕尾、江門、肇慶、恵州の地下鉄、バス、タクシー、フェリーなどの公共交通機関、コンビニやファーストフード店の支払いなどに利用できます。一ヶ月に15回以上使うと地下鉄運賃が40%引きになるのが大きな特徴です。
地下鉄駅にある自販機や主要駅の窓口、市内のコンビニなどで購入できますが、窓口以外は払い戻しができない買い切りタイプ(チャージは可能)です。短期間の滞在の場合は窓口で払い戻しのできるデポジットタイプを購入するといいでしょう。価格は50元(デポジット18元)です。
窓口で下記の文字を書いた紙と50元または100元札を渡せば購入できます。

『我要买羊城通』
(ウォーヤオマイ ヤンチャントン)

チャージもコンビニや窓口で行います。50の倍数をチャージすることができ、500元が最高額です。
「充值(チョンジー)」と言いながらカードとお金を渡せばよいでしょう。


(広州メトロ)

南京

南京市は中国東部江蘇省の省都で、西安、北京、洛陽と並んで中国四代古都の1つに数えられる歴史ある街です。地下鉄は2005年に開通しており、2019年現在10路線が運行しています。

金稜通


金稜通(ジンリントン)は1999年から利用が開始された南京市の交通カードです。南京市内の地下鉄、バス、タクシー、フェリー、駐車場、コンビニ、ファーストフード店などで利用できます。
地下鉄駅、コンビニなどで販売されており、種類(絵柄)によって価格は異なりますがいずれも35元のデポジットが含まれています。
また、チャージも他都市と同様、地下鉄駅・コンビニなどで行うことができます。


(南京駅)

全国共通

北京、上海、広州、南京と中国の大都市の交通カードを紹介してきましたが、残念ながら各都市での互換性はよいとは言えません。北京では「一卡通」、広州では「羊城通」といった各都市それぞれ別のカードを購入する必要があるのです。
しかし近年になって共通化しようという動きがいくつかでてきたようです。

QRコード決済


2019年現在、中国国内のモバイルインターネット利用者数は10億人といわれ、そのうち90%が主にQRコードを使ったモバイル決済を利用しています。
なかでもアリペイ(支付宝)とWeChatペイ(微信支付)は大きなシェアを誇り、中国国内では巨大デパートからストリートの屋台に至るまでほぼすべての場所でこの2つのサービスを使えると言っても過言ではありません。
公共交通機関も例外ではありません、多くの都市の交通カードがアリペイ・Wechatペイに対応しており、アプリ内で登録しておけば改札ではQRコードをかざすだけで入場できるようになっています。
ただし、これらのサービスを日本人が利用するには多少ノウハウが必要です。下記のページなどを参照してみてください。

【2019年最新まとめ】日本人がAliPay(アリペイ/支付宝)を開設する方法
【2019年最新まとめ】日本人がWeChatPay(微信支付)を開設する方法<

全国一卡通


中国交通運輸部は「全国交通一卡通互联互通」によって2020年を目処に全国すべての都市で同じ交通カードが利用できるようにすると公表、2019年現在で245都市で利用が可能になっています。

互換性のあるカードには交通連合(China T-union)のロゴが入っているのですぐにわかります。
北京や上海など一部の大都市ではまだ導入が遅れているようですが、近いうちに解決するものと思われます。

※当連載は可能な限り現地に赴くか、最新の公式情報を元に書かれていますが、交通カードの情報は日々激しく変化しているため、100%正確であることは保証できません。