Trip.comの中国旅行キャンセルが実にラクだった件

こんにちは。tabinoteワタベです。
この原稿を書いている2020年3月現在、新型コロナウイルスの影響は底が見えず、旅行業界はどこもかしこも大変な状態となっていますね。この春や初夏のに予定していた旅行の計画を変えたり、そもそもキャンセルしてしまったという方も多いのではないでしょうか。

昨年の暮れに「楽しい中国旅行のすすめ~その1」という記事を書きましたが、その直後にウイルスが深刻化してしまいました。予測不可能だったとはいえ、記事を出すタイミング的には残念でした。

かく言う私も6月に予定していた中国渡航の予定がふっとんでしまいました。ただし、ウイルス渦が本格化する前だったにもかかわらずキャンセル手配がスムーズに進んだのは不幸中の幸いでした。もちろん全額返金されました。

その際に利用したサービスが前出「楽しい中国旅行のすすめ」の中でもとりあげていたサービス「Trip.com」です。このサービスは中国の航空路線や宿のラインナップが豊富なことはもちろん、価格競争力も他に類を見ない便利サービスなのですが、サポートの丁寧さにもいつも感心させられています。今回もTrip.comで航空券とホテルを予約したのですが、スムーズかつ迅速にキャンセル手配が終了しました。今回はその体験記をレポートします。

衝撃の激安チケット

Trip.comを通じて12月の初めに予約したのは6月(実際には5月末〜6月初め)の中国・雲南省行きのフライトでした。成田発、雲南省の省都である昆明を経由して香格里拉(シャングリラ)のデチェン・シャングリラ空港までを結ぶ中国東方航空便です。

シャングリラはいずれ行きたいと思い続けてきた場所なのですが、その時期にちょうど梅里雪山という有名な山の麓でアウトドア関連のイベントが開催されると聞き、ダメ元でチケットを検索したらびっくりするほど安かったのです。

シャングリラは山深い雲南省の中でも北部に位置し、通常は麗江という世界遺産の観光地からバスで向かいます。日本から麗江までの乗り継ぎも決して良くはなく、バスは所要5時間。シャングリラの中心部から梅里雪山のふもと(徳欽)まではさらに時間がかかります。シャングリラにも空港があるのですが、国内線が数便就航するだけでキャパは小さく、航空運賃はいつ見ても高止まりしています。

(昆明からはるか徳欽まで、陸路800km)

そんなわけで日本から向かうには旅程にかなりの余裕がないと難しい場所なのですが、5月末の某日で検索するとなんと往復3万円!
私のこれまでの経験では(何度も検索経験あり)、通常7〜8万が相場です。
おかしいなと思って再度同日程で検索すると、なんと9万円の表示が!

念のために航空券検索サービスの代名詞SkyscannerやExpediaでも検索しましたが、やはり9万円台です。

注意
*なおTrip.comの運営元はSkyscannerの親会社でもあります。同じ検索システムを使っているんじゃないのか?

さっきの3万円は幻かなにかか?と慌て何度か同じ内容で検索すると、ついに再び3万円が表示されました。これは何かTrip.comのシステムがすき間的に表示した神価格かもしれないと勝手に啓示を受け、急遽予定を決め、予約しました。

ホテルも予約

チケットは往路夜に昆明に到着し、翌朝早くに乗り継ぎでデチェン・シャングリラ空港に向かうスケジュールでした。数年前に昆明空港に行ったことがあるのですが、とても夜明かしできるような場所ではないと感じたため、空港近くの宿も同時に予約することにしました。

この宿もさすがはTrip.comといいますか、エアポートホテルという名が付くのにびっくりするほど安く、小学生のおこづかい並みの価格でした。

以上のようにして、昆明の空港宿とシャングリラの徳欽にある宿も同時に予約しました。

イベント中止とキャンセル処理

2月の初め、イベント主催者より「イベント延期」の連絡が来ました。延期日も書いておらず、外国人にとっては事実上の中止に近い内容です。フライトの変更日もわからず、変更後の価格もあのような激安水準とは思えなかったため、すべての予定をキャンセルすることにしました。

その頃、日本ではまだまだコロナウイルスについての受け止められ方はそれほど深刻でなく、春前には状況も落ち着くという雰囲気が支配的だったと思います。しかし中国では1/23に武漢市を閉鎖し移動制限をするなど、蔓延封じ込めのために異例の措置をとっていました。

Trip.comは中国拠点なので日本の旅行会社や航空会社よりも自体の深刻度を把握していたのでしょう。
対応も素早く、自己都合にもかかわらず航空券もホテルも無条件でキャンセル・全額返金となりました。

(無事に全額返金)

手続きはサイトで自分の旅程一覧から「キャンセル」を選ぶだけ。ホテルは数日、フライトは10営業日ほどでキッチリ返金されました。途中でキャンセル手続きが無事進んでいるかをサポートチャットに問い合わせましたが、リアルタイムですぐに回答があり安心でした。

後日、航空会社のサイトから直接フライトを手配した人が、キャンセル手続きで押し問答になっているという話を聞きました。政府の渡航中止勧告や受け入れ国の拒否など公の指示が出る前の段階でキャンセルすると自己都合になってしまい、キャンセル料が発生すると言われた人もいたようです。

JALやANAといった大手キャリアはキャンセル無料などの特別措置をとっているようですが、私がキャンセルした2月初めの時点ではおそらく無料キャンセルはできなかったと思います。また、搭乗を予定していた6月も無料キャンセル規定には該当しないようです(2020年3月12日現在)。

そう考えると、今回はTrip.comで予約をしておいて本当によかったなと感じました。オンラインでの手続きでスムーズに全額返金されノンストレス。そもそもTrip.comでなければこんなに安いチケットは手配できていないためよくよく考えれば当たり前なのですが、あらためて中国旅行はTrip.comに限るなと確信しました。

MEMO
実は後からわかったのですが中国東方航空便はもともと未使用のチケットは払い戻し無料なようです(全チケットかどうかはわかりません)。そうすると直接航空会社のサイトで予約しても事なきを得たのかもしれませんが、スマホからサクッとキャンセルできたのは大変ラクでした。

早く状況が落ち着いて旅のことをゆっくりと考えられるようになるといいですね。
ではまた。