美しい自然と独自の文化、食の楽しみにあふれたスペイン北部の魅力
スペインといえば陽光輝く地中海、イスラム時代の史跡、フラメンコや闘牛…。
どれも他のヨーロッパ諸国に見られないユニークなものばかりです。
ただし、それらはスペインの魅力のほんの一部です。
ごく大雑把に分ければ、地中海はカタルーニャ・バレンシア地方のイメージであり、イスラムとの融合の史跡やフラメンコは南部アンダルシアのイメージ。
一方で、ビスケー湾に面した自然美しいスペイン北部の魅力は意外に日本で紹介されていません。
イスラムの侵攻をはねかえしたレコンキスタの拠点であったアストゥリアス、独自の文化を誇るバスクや、ケルト文化の影響を受けたガリシアなど奥深い歴史の魅力にあふれています。また、この地域はビスケー湾や大西洋の急峻なリアス式海岸、常緑の山脈に囲まれた雄大な自然の美しさが特徴で、「グリーンスペイン」と称されるスペインの北の高級リゾートともなっています。
この地域でもう一つ有名なのは、グリーンスペインの南を走る古の巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」。
東のフランス国境のピレネーから最西端のキリスト教三大聖地*の1つであるサンティアゴ・デ・コンポステーラまで道のりは、今でも年々巡礼者が増え続けています。総距離はスペイン国内で800km、徒歩ではおよそ30~40日必要です。途中には無料・低価格の巡礼宿(アルベルゲ)が完備されています。1993年には街道全体が世界遺産に認定され、また日本の熊野古道とは姉妹街道になっています。
ちなみに、あの四国八十八箇所巡りはおおよそ1100~1400kmで所要40日とほぼ同スケール。地元の人が巡礼者を敬愛し、遍路宿があるあたりもよく似ています。
達成が容易とはいえませんが、美しい自然とスペイン・ロマネスク様式の修道院や教会などの史跡を眺め、人々との素晴らしい出会いを経て、自分と向き合いながら800kmを踏破する経験は他では得がたいものです。
ゴールの壮麗なカテドラルに到達したときの感慨はひとしおで、まさに人生を変え、また新たな出発の機会となる旅になるでしょう。
レンタカーを使った一週間程度のお手軽プランもあります。
また、新鮮な海産物や世界屈指の評価を得ている近隣リオハのワインなど、食の楽しみも尽きません。
美しい自然と独自の文化、食の楽しみにあふれたグリーンスペインの魅力を体験して下さい。
*エルサレム、ローマ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ
【サンプル旅程】
成田(NRT)からヒースロー(LHR)やパリ(CDG)などを経て、東のフランス国境側のサン・セバスティアン・フエンテラバ空港(EAS)、もしくはイベリア半島西端のサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港(SCQ):乗り継ぎ20時間程度
【旅行期間】7日~
【費用】15万円~
ご紹介いただいたのは…
スペイン政府観光局 様
ウェブサイト http://www.spain.info/ja/
パンフレットご請求 http://srv.tourspain.es/ExpendedorFolletosWeb/Catalogo.aspx?idioma=ja-JP&mercado=TOKIO
スペイン政府観光局 https://www.facebook.com/spaintabi
※なお、旅程や予算はtabinote調べによるものです。
貴国への旅を検討中の方・旅行者に一言
スペインへの旅行者数は年間6,000万人近く、世界のトップ3にランクされています。スペインを旅するということは、太陽、美味しい食事、温かいもてなし、そして「生きる歓び」との出会いであり、またそれは、今に残る歴史的建造物や、かつてこの地に存在した異なる文明の史跡をたどることでもあります。さらに、風光明媚な景色を楽しむために自然の中に身を置き、土地の風習を学び、その土地に伝わる伝統行事や習慣を地元の人と共に体験することでもあります。
「多様性」に満ちたスペインへの旅はきっとい忘れがたいものになるでしょう。世界的に人気の観光地スペイン、この地を訪れた多くの人がスペインの気候、自然、文化を味わおうと再びこの国に足を運んでいます。
また、本年は伊達政宗が支倉常長を派遣した慶長遣欧使節団の年、1613年から数えて400年にあたります。常長は、苦難の航海の末、1614年にスペインに到着し、国王フェリペ3世への謁見を果たしました。
歴史に思いをはせながら、スペインの文化を感じてみませんか。
(写真ご提供:1~5枚目:スペイン政府観光局、6枚目Google)