リアルSF世界! 中国・華南の幽玄世界「武陵源」と風光明媚な古鎮

武陵源

脅威の自然と歴史を満喫する湖南省への旅

中国には桂林九寨溝など、大地が侵食されて生まれたカルスト地形の名勝が多くありますが、中でも1970年代末に発見され92年にはユネスコ世界遺産登録を果たした湖南省の武陵源(ぶりょうげん)は極めつけ。

400平方キロメートル(横浜市よりやや小さい程度)にもおよぶ広大な自然保護区に、高さ数百メートルの石柱が数千本も立ち並ぶ様はまさに圧巻。
脅威の3D映像で観客の度肝を抜き、続編の制作も決まっている2009年の映画「アバター」で舞台となった衛星パンドラはこの武陵源でロケが行われています。

とんでもない秘境のようなイメージですが意外にアクセスは良く、ベースとなる張家界の荷花空港まで上海・北京などから乗り継ぎ、日本を出た当日にたどり着くことも可能です。

ただし面積は広大なので、ガイド付きの現地ツアーがおすすめ。ほとんどのツアーは近隣の古鎮・鳳凰古城をパッケージに組み込んでいます。
鳳凰古城は「中国で最も美しい古都」とも呼ばれるほどの風光明媚な土地で、20世紀初めの素朴な景観が良好な状態で保存されています。中国の戦国時代・秦の時代に遡る古い都市で、現在は少数民族ミャオ族(苗族)、トゥチャ族(土家族)が多く暮らしています。武陵源と鳳凰古城巡りは自然と歴史・少数民族巡りと一粒で二度三度美味しい穴場旅程の1つ。

武陵源は年間を通じて絶景を楽しめますが、特に5月~8月の夏期は濃い緑と降雨後の霧が幻想的な光景をつくり出します。
鳳凰古城では酸っぱくて辛い湖南料理を堪能しましょう。


【サンプル旅程】成田(NRT)または羽田(HND)から中華系航空会社で移動、上海を経由し発日の夜に張家界荷花空港(DYG)へ。現地ツアーに参加し、張家界をベースに移動。

【旅行期間】5日~(武陵源だけであれば3~4日程度)

【費用】15万円~。燃油込み航空券が6万円、現地ツアー宿泊・日本語ガイド付き4泊5日が1人参加代金8万円~、復路乗り継ぎ上海での宿泊代1万円程度。

ご紹介いただいたのは…

tabinote編集部

(写真クレジット:www.china.org.cn、Wikipedia、Google[地図:A-張家界、B-武陵源自然保護区、C-鳳凰古城])


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