オランダの代名詞、いにしえの風車を眺める名スポット
風車の国オランダ。動力(粉引など)のほかに、オランダにとっては大事な国土づくりに活躍しました。現在も国内最多の19基の風車が残る「キンデルダイク」(Kinderdijk)は、大がかりな干拓と治水体系の一部として、1740年頃に建設されたものです。いまでもオランダの治水技術の象徴として人々に愛され、風車守が住んだり、メンテナンスのため募金活動が行われています。1997年に「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
キンデルダイクの風車は対面に2列にずらり並んでいて、壮観な景色が広がっています。絶好の撮影スポットです。場所は、ロッテルダムから南東へ約 13 km の位置にあります。河川や湿地帯のあるエリアで豊かな水がきらめきます。夏は大変気持ちの良い場所です。博物館となっている風車では中に入って、その構造や実際に風車に暮らした家族の生活ぶりが見られます。また7月と8月には風車が稼働する様子を見学することもできます。寒い冬には、凍った運河でオランダの国民的スポーツ、スケートを楽しむ家族連れを見かけます。叙情豊かな四季折々の光景を楽しめます。
【サンプル旅程】
成田(NRT)-ロンドン・ヒースロー(LHR)-オランダ・ロッテルダム(RTM)。または成田(NRT)-オランダ・アムステルダム(AMS)・陸路でロッテルダム
【旅行期間】5日~
【費用】15万円~
ご紹介いただいたのは…
オランダ政府観光局:広報ご担当 塚越友美 様
ウェブサイト http://www.hollandflanders.jp
パンフレットなど http://hollandflanders.jp/pamphlet.htm
※なお、旅程や予算はtabinote調べによるものです。
『見どころ』を推奨いただいた理由
オランダにはいまも900基ほどの風車が残っていて各地に散らばっているのですが、ここキンデルダイクは19基まとまって保存状態のいい風車が見られること。自然の中にあり、当時の風景が多く残されていること。諸外国から「オランダという国はオランダ人が作った」と言われるゆえんである、国土の1/4を占める干拓地造成に関わりのあるエリアであり、そのユニークな歴史を感じられることなどからおすすめしています。余裕があればアムステルダムの北にある、アイセル湖とワデン海の間に渡された全長30kmの「締切大堤防」(Afsluitdijk)とセットでご覧いただくと、オランダ人の国土への努力や強い想いが実感していただけると思います。
貴国への旅を検討中の方・旅行者に一言
一面の花畑が広がるオランダの春、緑の大地に立つ雄大な風車、運河流れる美しい街並みなど、オランダには絵のような風景が広がっています。ゴッホ、フェルメールなど巨匠たちが愛した光と空気の中で見る名画も楽しみのひとつ。ぜひオランダへご旅行下さい。
(写真ご提供:オランダ政府観光局、Google)
- キンデルダイクの風車群
- 巨大な風車
- 夕暮れの風車
- 生活の様子
- 壁越しの風車
- キンデルダイク地図