交通系ICカードのすすめ
tabinote田口です。旅先で便利な交通系ICカードの買い方・使い方を紹介するこの連載、4回目は日本から最も近くて身近な2つのディスティネーション、台湾と韓国の交通カード事情を紹介します。
第一回 バンコク編
第二回 香港・深セン編
第三回 シンガポール・クアラルンプール編
台湾
地下鉄などの都市交通機関があるのは首都台北と空港のある桃園、そして南部の大都市高雄(カオション)だけですが、交通系カードは全国で利用できます。
Easy Card
Easy Card(悠遊卡:ヨウヨウカー)は、 2002年から導入が開始された台湾国内でもっともポピュラーなプリペイド型交通系Iカードです。
このカードでは、台湾鉄路管理局管轄の鉄道全線、新幹線にあたる台湾高速鉄道の自由席、台北、桃園、高雄の捷運(地下鉄やライトレールなど)の全路線、澎湖県をのぞく全バス、高速バス、連絡船とほぼすべての交通機関で利用できます。
また、セブンイレブンやファミリーマートといったコンビニ、ダンキンドーナツやスターバックスなどの飲食店、頂好超市(Wellcome)などのスーパーマーケット、ガソリンスタンド、レンタサイクル、コインロッカー、駐車場、一部タクシーなどでも電子マネーとして利用できます。
購入は鉄道駅にある自販機やコンビニで行います。料金は100元ですがチャージ額は含まれていないので、その場で100元ほどチャージしておくのがよいでしょう。
地下鉄駅構内の自動販売機。日本語表示も可能です。
自動改札機
使い方は日本と同様タッチするだけですが、若干感度が悪いようなので気持ち長時間タッチしたほうがいいかもしれません。
ドラえもんやポケモンといったキャラクターを使った特殊カードも多数発売されています。こちらはカード代100元に400元のチャージが含まれた500元で発売されています。
キーホルダー型もあるようです。
iPASS
iPASS(一卡通:イーカートン)は、2007年に高雄捷運公司が導入を始めた交通系カードです。当初は高雄市内に使用が限定されていましたが、すぐに相互利用が進み、現在はEasy Cardとほぼ同様に台湾国内で交通カード、電子マネーとして利用できます。
Easy Card、iPASSの機能はほぼ同じですのでどちらを利用してもいいのですが、高雄MRTではiPASSのみ15%の割引がありますので、高雄市内を観光する人はiPASSを購入したほうがいいかもしれません。
高雄MRTはイメージキャラクターとして「魔法少女iPASS」を打ち出しています。その手のものが好きな方はこちらをどうぞ。
そのほか台湾にはHappyCash(有銭卡:ヨウチェンカー)とicash(愛金卡:アイジンカー)という電子マネーが流通しています。
韓国
首都のソウルでT-money、釜山でCash beeというカードが流通しています。台湾と同様、こちらも相互利用が進んでいます。
T-money
T-money(ティモニ)は2004年にソウルで導入が開始された交通系プリペイドカードです。
ソウル、仁川、大邸、釜山、大田、光州の地下鉄、空港鉄道A’REX(一般列車のみ)、韓国鉄道公社の鉄道路線、バス、タクシー、コンビニなどで利用できます。
地下鉄やバスはT-moneyを使うだけで割引があるので、韓国旅行の際には必ず利用したほうがお得です。
購入は地下鉄駅、コンビニ、街頭の販売スタンドでできますが、入国した際に、仁川、金浦空港内にあるコンビニG25で購入するのがいちばん便利です。
価格はスタンダードなカード型が2,500ウォン。チャージは含まれていないのでその場でチャージもしておきましょう。
ストラップ型もありますが、こちらは5,000ウォンからと少し高いようです。
駅構内にあるT-moneyの自動販売機です。
「日本語」とかかれたボタンをタッチすると表示が日本語になります。
「OPPA CARD」というサービスを使えば、自分のスマホの中に入っている好きな写真からオリジナルのT-moneyカードを作ることができます。
くわしくはこちら>OPPA CARD公式サイト
おなじみの自動改札機。このあたりは世界共通なので迷うことはないでしょう。
cashbee
cashbee(ケシビー)は、主に釜山で使用されている交通系プリペイドカードです。かつては釜山地下鉄でしか使用できませんでしたが、現在はソウル含め国内の地下鉄すべてで利用できます。
購入は釜山地下鉄構内、全国の「cash beeカード」加盟コンビニ、街頭販売店の3ヶ所で価格は3,000ウォンです。チャージ額は含まれていないので、購入したらすぐにチャージもしておきましょう。
使用範囲はT-moneyとほとんど変わらないため、cashbeeは釜山から入国した際に利用することが多くなるでしょう。