80時間世界一周? いやいや半返し、40時間だ! ~最短・最安の世界一周を考える 

Flightfoxというサイトで、80時間世界一周は可能か?というコンテストを行っていました。
もちろん、コンテストの原案となったのはジューヌ・ベルヌの名作「80日間世界一周」です。およそ140年前に80日かかった旅程を、今日飛行機を駆使したらどのくらいの時間でいけるか?という旅程を探すコンテストです。

(読み物;長いです) Around the World in 80 Hours

Flightfoxは、特定の旅程を安く行く方法を「コンテスト」として募り、最も良い旅程を調べ上げた人を優勝者として賞金を与えるというユニークなサービスを提供しています。賞金はコンテストを企画した人(つまりその旅を安く上げる方法を知りたい人)が出します。

つまり、旅程検索を知恵者に代行してもらうサービスってことですね。
あれ、どこかで聞いたようなサービスですね…。

賞金は最低27ドルから。つまり一回依頼する毎に2,700円くらいかかるわけですね。あれ、ずいぶんしますね…。


それはさておき、「『80時間以内で世界一周できるか?』コンテスト」の結果は以下の通りでした。
(結果)https://flightfox.com/contest/102501
Flightfoxの結果

なんと優勝は43時間、旅費はたったの2,000ドル!

ちなみに、ルールとされた旅程はおおむね原作通りで、以下の通りです。
順番もこの通り、空港は各地から75マイル=120km以内という制限つき。

1) ロンドンからエジプト・スエズ
2) スエズからムンバイ
3) ムンバイからコルカタ
4) コルカタから香港
5) 香港から横浜
6) 横浜からサンフランシスコ
7) サンフランシスコからニューヨーク
8) ニューヨークからロンドン

スエズ、横浜というのは船での旅行の名残ですね。それぞれ、カイロ国際空港、羽田もしくは成田に読み替えています。


さて、結果は締め切っていますが、tabinoteもトライしてみました。
Flightfoxの詳細を見ると…どうも、期日未定のオープンチケットを許可している感じですね。また、燃油諸税が含まれているのかどうかわかりません。「Total Wait」が何を指すのかわかりませんが、乗り継ぎ待機時間ということですかね。直行便なら45分というのもあり得ますが…。

まあ、細かいことはさておき、tabinoteは実際に2014年3月吉日にブッキングした場合の最短・最安を調べました。
結果は以下の通りです!やはり43時間、燃油込み総額3,200ドル!
tabinote調査結果
( tabinote調査結果;航空会社はマスキングしています )

もしFlightfoxの結果が「燃油除く」であれば、世界一周航空券の燃油が10~20万円くらいするでしょうから、コンテストに出ていても十分戦えましたね…(コンテスト賞金は250ドルだったようです、残念)。
ちなみに、出発から到着まで67時間(2日と19時間)ですので、総旅行期間でも80時間を切りました。もっとも、横浜からサンフランシスコに向かう途中で日付変更線を超えていますので1日得しているのですが、これも実は原作通り…。


また、ワンワールドの世界一周シミュレーターで同じルートを調べてみました。
ムンバイ-コルカタ間は国内線でワンワールド規定のフライトが無く別途購入の必要がありますが、他はすべて手配できます。最低滞在期間は10日間となり、スタートの日とゴールの日が10日間以上空いていなければなりません。
結果は、運賃が30.9万円、燃油が9.8万円、総計で40.7万円となりました。各国のフラッグ・キャリア(相当)を乗り継ぐことを考えると意外に安いですね。マイレージががっぽり貯まるのも魅力的です。


【サンプル旅程】

上記の通り。

【旅行期間】

3日~

【費用】

1ドル=105円として33.6万円。

ご紹介いただいたのは…

もちろんtabinote編集部

ちなみに、小説での旅費は2万ポンドだそうで。
想像もつきませんが、19世紀に金本位制によって1オンス(30グラムくらい)の純金が3ポンドで交換できたそうです。つまり1ポンドで金10グラムなので2万ポンドで20万グラム。現在なら金1グラム4~5千円くらいしますので….、とにかくすごい金額ってことですね!

(写真クレジット:Wikipedia, Flightfox Webサイト, tabinote, OneWorldサイト)


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