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自称、青年海外筋力隊。体育教師、大洋州での海外ボランティアを経て、メキシコ・グアダラハラに辿り着く。家でも空港でも旅先でも、毎日毎日走って筋トレ、たまに食トレ。そんな日常です!
さて、先の投稿で一度は終わりを迎えた私のキューバ旅。今回は中国国際航空にて北京乗り継ぎした際の事を綴っていきたいと思います。
ハバナ発
ハバナ最終日は午前9時発の飛行機に乗ります。従って、宿を早朝に出発。女将さんは5:30にタクシーを手配してくれるとの事…本当に大丈夫だろうか…この日でちょうど滞在期限が切れる。もし飛行機に乗れなかったら不法滞在になって一生帰国できへんかもしれへん…という恐怖がよぎります。
しかし、全く問題なく、5:20ごろにタクシーの運ちゃんが来てくれました。料金も相場の25CUCより安い20CUC。最後までいい宿、いい女将さんでした。グラシアス。
朝のハバナ空港。残った通貨をキューバ音楽のCDに変えたり、身内への土産に変えたりして時間をつぶします。空港は広すぎる事もなく、時間通りの離陸でした。着た道を戻るので、モントリオールで一度着陸し、北京まで行きます!
ハバナ~モントリオール間の機内食。牛乳風味のシャーベットだと思って左端のパックをジャリジャリ食していたのですが、なんか味が微妙…凍っていただけでした。周囲の冷たい目線に私も凍り付く。ハバナの温暖な気候に合わせた保存だったのか…
モントリオールへ
3時間ほどでカナダ・モントリオール着。真夏から真冬に…体がもんどり打つような気温差!往路ではここでトラブルを発生させてしまいました。それを教訓にこの復路では、着陸後は飛行機から少しだけ出たところにしばらく待機。すると客室乗務員さんが「Transfer」というカードを渡してくれました。それを持って最終搭乗ロビーで待機せよとの事。そのロビーに入ろうとしたところで、eTA(カナダ入国電子ビザ)番号の確認がありました。そう関西空港のチェックイン窓口での格闘の末に入手したあれの出番です!あらかじめスクリーンショットにした画面をどや顔で提示。係のお姉さんはハンコをポンしてくれました。この何十分かのためにeTAが必要だったんですね!
往路ではこの入国検査をすっ飛ばしてしまっているので、ひょっとしたら「あかんやつ」になってたんかな…と思いヒヤヒヤ…今後このルートを使う方はどうか同じ間違いをしないで下さいね。
さてこのモントリオールでの数十分間ですべきこと。それは無料Wifiを使い倒す事です。キューバではインターネットは基本的に有料ですし、利用可能な地点も限りがあります。加えて流行りの宿泊予約サイトはアクセス禁止になっています。また次の中国ではそれ以上のアクセス制限がある。つまり中国で何をするかの情報収集や、宿の予約にはこのモントリオールでの数十分が勝負なのです。指先の神経をフル稼働させてスマホを百裂張り手します。booking.comにて安いバックパッカー宿を予約。その周辺の地図や北京の情報をスクリーンショットしまくって、インターネットが使えなくても何とかなるようにします!
北京へ
さてモントリオールから北京までは、またノンストップ映画祭!その間、機内後方の「バー」でカナダ人やベトナム人のお兄さんたちと燕京啤酒の飲みにケーション。ベトナムに帰るというお兄さんは旧正月での里帰りだそうで…
旧正月…
そう私が北京に到着する日は今年の旧正月(春節)の直前。旧暦の元日が2月5日。私の北京着は2月3日、北京発が2月4日。エラい騒ぎになってるんちゃうか?爆竹バンバンじょうたいちゃうか?と期待と不安が交錯します。
北京着。
しーん…
運動が好きな私なので、飛行機で凝り固まった身体をほぐそうと街を走りますが、これが13億人を抱える国の首都とは思えぬくらい、閑散としていました。もう思い切り走り放題です。
泊まった宿は天安門広場の西側。一泊800円ほどでした。ドミトリータイプの部屋やシャワー室、トイレも清潔。ドミトリータイプ好きの人にはお勧めです!
翌朝は夜明け前にチェックアウトして、朝食&散歩&観光。やはり人がいない…
考えてみれば12月30日や31日の東京も帰省などによって人が少なくなっているはず…私の地元大阪でもそうです。旧暦の年末…北京は地方に帰った人や旅行に出た人で普段より人が少ないのか…
飲食店らしきものも全然見つかりません。アジアの旅の楽しみは朝から食堂でのガンガン腹ごしらえなのです…普段の北京を知らないので何とも言えませんが…もう少し活気があることを予想してしまいます。
あー腹減った…そんで猛烈に寒い!
そんな時、目の前にモヤがかかりました。空腹で視界が歪むのか。いやこの立ち上る湯気、その先には
ありました!ありました!!おばちゃんが蒸し器を出していました!私はダッシュで近づきました!!
とりあえず食べたいというような仕草をし、筆談でその旨を伝えます。持ち帰りになって立ち食いでもいいやと思っていたら…なんと中に案内してくれるではないですか!
これこれ!待っていました!!庶民派食堂!取り放題のザーサイをつまみながら肉まん(小籠包)を待ちます!なんと10個も蒸したてのものが!
身体が肉肉しくなるのも厭わず、肉まんを口に運びます。冷え切った身体を蒸気が温めてくれます!
羊杂汤。羊の内臓スープ。コリアンダーが薬味としていい香りを出してくれます。非常に胃にやさしい味。そしてあったまる!!!
豆腐脑。豆腐ときくらげ、とろみのついたスープに身も心もトロトロにほぐれます。ホンマにどれを食うても美味い!(ちなみに奥は筆談で使ったメモ…)この後、美味すぎてもう一回肉まんをおかわりしてしまいました
食べるのに必死で値段を正確に覚えていないのですが、全部合わせても500円もしなかったと思います。宿付近で開店中の食堂はここだけ。感動的な美味さでした。
腹ごしらえも済んだことで夜明け直前の北京を散歩します。人が多い時期ならごった返すであろう観光地。ただ、天安門広場周辺は警察ががっちり警備していて、カメラを向けようものなら血相を変えて飛んできます。とてもじゃありませんが、近づけませんでした。バス停にあった地図を見ていただけで、横まで来て睨んでくる状態。ひと気の少ない時期・時間に天安門に近づく…変な事を企んでいる者として誤解されやすいのでしょうか?目立つ行動はすべきでないと学びました。
如何にも中国!な建造物。
1時間ほど歩いたでしょうか。また食堂が見えてきまして…もう北京を味わうこともしばらくないだろ!と思い、2度目の朝食、いや早い昼食に!
西紅柿鶏蛋面。蛋白質を欲していた私。「鶏蛋」の文字が目に留まりすかさず注文!出てきたのを見るとトマト麺!?「西紅柿」って…トマトの事やったんですね。すこし酸っぱい思い出になりました。
おなじみの蒸し餃子です。日本で食べるシュウマイのような印象で、少し皮のモチモチ感が強かった気がします。
シメはコンビニでの豆浆(豆乳)。砂糖入りなのですが、砂糖少なめを選べるコンビニもありました。本当は屋台や食堂で頼みたかったのですが、コンビニのものもなかなかいけます。日本でおなじみのコンビニコーヒーと同じような機械を使い、コップに豆乳を投入します!冷えた身体に染みわたる…
というかどんだけあったかいもんを飲み食いし、動こうが寒い!まあ、カリブの熱気の中にいたので無理もないでしょうが…キューバからの帰り、急な寒気にはご用心…
もう少し待てば人が集うのか、旧暦大晦日の北京。まだまだ時間はありますが、余裕をもって空港に行こう!というかもう寒すぎて凍りそう…
こんな感じで、キューバ・ハバナからの帰路、北京は感動の朝食と閑散への超ショック(?)が思い出として残りました。
また別の時期の北京も訪れて、雰囲気を感じてみたいですね!
何はともあれ、春節に伴う混乱もなく、食堂のおっちゃんおばちゃんとも笑顔でコミュニケーションをとれたので、素敵な23時間の乗り継ぎになりました。
これにてキューバ・ハバナ渡航とそれに伴う話は終わりとなります。お読みいただいた皆様、どうもありがとうございました。