トルコ・女一人旅 Vol.05

ここでは、tabinoteを使った旅行の体験や知識を共有していきたいと思います。お得情報や旅のコツ、旅の楽しさを分かち合う場としてご活用いただければと思います。

(注:本事例は2014年3月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。)

トルコ・女一人旅 Vol.05

はじめに

5回に渡って連載している英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅、最終回になります。
現在大学で写真を学んでいる彼女の、素晴らしい写真と文才をお楽しみ頂ければと思います。
無料で読めるメールマガジンでは毎回コラムを2本掲載していますが、このサイトの方にも新規に2本掲載していますので、どちらもご覧頂ければと思います!

Profile
英賀ナオコ

英賀ナオコ

日芸写真学科在学中。メキシコ育ちの転勤族。
カメラは主にNikon、FE2、35mmフィルムカメラ。好きなタイプは、ほっといても1人で生きていけそうな人。

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新市街

新市街
新市街はガラタ橋を渡った場所にある。ガラタ橋はとりあえず魚臭い。お前ら仕事は?と思うほど釣りをしているおじさん達ばっかり。
その姿を見ながら橋を渡り、新市街にやってきた。

新市街はヨーロッパのような街並みで、とてもオシャレな感じだった。

とりあえず迷った末にタクスィム広場に向かうイスティクラール通りに出た。
ここは歩行者天国になっており、路面電車が中央を行ったり来たりして走っている。
イスティクラール通りはやたらとヨーロッパ系の人が多い。
店も高級ブティックが多くて、とても手に入れる値段ではない。

帰りにデモが起こっていた。最近、トルコは頻繁にデモが起こるという。写真を撮ろうと思ったが勇気がでなくて撮れなかった。私は怖いほど熱気のあるものが撮れないことを知った。

後日、またタクスィム広場に行こうとしたのだが、デモをしていて行けなかった。

この国は今、戦争をしている国なんだ。。。

そのことに気付かされた出来事だった。

日本へ帰国

日本へ帰国
イスタンブールを離れる当日。昼にロカンタに行き、最後のご飯を食べる。

「今日、日本に帰るの」
「そうなの?また帰っておいで」

とロカンタの店員さん一人一人と握手を交わしてホテルに戻った。
まだ、空港までのシャトルバスの来る時刻ではない。ロビーで待っていると、気持ちいい日差しにいつの間にか眠気がやってきて、「ナオコ!起きて!バス来たよ!!」との声に飛び起きた。ホテルのロビーで爆睡していたのだ。
なんかどんどん図太くなっていく自分に恥ずかしくなった。

いつもお世話になったホテルのお兄さんにお別れを言う。
「ナオコ、いつでも帰っておいで。待ってるよ」「うん!また来るね!」と握手を交わした。

バスに乗って空港まで1時間。
離陸時刻5時間前に空港に到着し、カフェでスマホで友達とLINEをしているとあっという間にゲートに移動する時間になった。

搭乗券を受け取るさいに後ろの外国人が割り込もうとするが「絶対、させるか!」と睨みながら突破を阻止した。

そして、なにもなく搭乗し、イスタンブールを後にした。

だが、ここからが大変だった。ドバイはいろんな国の経由地だ。様々な国籍の人が乗っている。

離陸してから間も無く、外国人の体もビックだが声もビックなおばさん三人がおしゃべりを始めた。時刻は深夜12時。みんなが寝ているのをお構いなしに、おしゃべりを続けるおばさん達にイライラしながら、ドバイに到着。

成田への飛行機離陸時刻は14:55。ドバイ到着時刻、14:15。

これは、ヤバイ!!!!

バスでターミナルに着いた時刻は14:30だった。
そこからは全速力で走る。脳内で、これが乗れなかったら、アタイ、イスタンブールに帰ってグランドバザールで働こう!と決意して猛ダッシュで走る。

あった!あのゲートだ!!

職員が日本語で「成田行きはこちらです!早く!!」と急かすから、力いっぱいに走って、飛行機に乗車!!その時の時刻、14:50!!

本当にギリギリ!本当にギリギリだった!!

席について最初に言った言葉は

「アイ ウォント ウォーター」

本当に乗れてよかった。本当によかった。私、頑張った。
そのまま私は10時間あるフライト中、ずっと寝ていた。

最後にドタバタがあった、トルコ・イスタンブールの旅だった。

向かい合うキリストモスクとイスラムモスクの理由

向かい合うキリストモスクとイスラムモスクの理由
この国に来て不思議だったことは、イスタンブールにあるキリストのモスク・アヤソフィアとイスラムのモスク・ブルーモスクはなぜ向かい合わせに建てられているのか、ということだった。
キリスト教とイスラム教は仲が悪くて有名だ。なんでだろう、と不思議に思っていた。

ある日、トラム(電車)の駅のそばでトルコ人に話しかけられた。無視をする私に「トルコ人、みんな悪い人じゃないよ?」と悲しそうに言うので、立ち止まって彼に、この私の疑問に思っていることを聞いた。

彼は、空を指差して、

「雲はみんなのもの。太陽はみんなのもの。宗教は自由なんだ。ここは自由な国なんだ!」

と叫んで、トラムに乗り込んで去って行った。
私は答えになってないこの言葉が一気に好きになって、そうなんだ!と叫び出したくなった。

イスラムの国

イスラムの国
早朝ムスリムの歌が大音量に流れる。イスラム教徒の祈りの時間だ。このムスリムの歌は毎日5回流れる。

モスクにいると、この時ばかりイスラム教徒以外の外国人はモスクから出される。モスクのタワーに付けられているスピカーから町中にムスリムの歌が流れる。この歌はどこのモスクが1番歌がうまいのか、という喧嘩をしているようだった。

祈りの前に、正装をした男達がモスクに集まる。
モスクの入り口のそばには蛇口と椅子があり、男たちが頭やら足やら手をキレイに洗っている。

なんで、こんなことをするんだろう、と不思議になった私は足を洗っているおじさんに聞いた。

「なんで、足や手、頭を洗うの?」

「そんなの決まってるだろう?神に祈りを捧げるんだから、身を清めているんだよ」

こんなことを聞く外国人はあまりいないようで、おじさんは手を拭きながら

「君の宗教は身を清めないの?」

と不思議そうに私に言った。

「んー。そうだね。手を洗う程度かな」

「それも身を清めているんだよ。汚い姿では神様に会えないからね」

そういうとおじさんは帽子を被り、靴を履くと「君がいい旅ができるように祈るよ」と言って去って行った。

そのおかげか、旅は無事に終えることができた。おじさんと神に感謝!

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