オンライン海外ツアー(台湾/九份)を体験してみた!

水心月茶坊

コロナ禍になり、オンライン(バーチャル)ツアーという言葉が出始めたのをご存知でしょうか?
今回、「Voyagin(ボヤジン)」さんにお声がけいただき、台湾の九份を現地ガイドさんに案内してもらうツアーというものに参加させていただく機会を得たので、tabinoteスタッフがそれぞれの感想をまとめてみました。

台湾 九份観光オンラインツアー(海悦楼からの夜景+九份茶坊の台湾茶)<日本語ガイド>

tabinoteタグチです。covid19(日本以外ではコロナではなくcovid19と言う方がスタンダード)のせいで旅行はおろか、日本にももう1年半帰れていない状況です。ああ、旅行したい!!!海外行きたい!!!!!!

ということでVoyagin様よりオンラインツアーの取材を依頼されたので、渡りに船と試してみることにしました。
オンラインツアーとは要するにZoomなどのオンライン会議ツールを使い、現地の添乗員さんの映像と音声を見ながら自分もそこに行った気分になれるバーチャルツアーのことみたいです。果たしてバーチャルで旅行気分を味わえるのか?旅行系Youtuberの動画とどう違うのか、わくわくしているうちに当日になりました。

パソコンでZoomを起動し指定された部屋に入ります。時間通りにガイドさんが登場。どうやら駐車場のようなところで自撮り棒を持ちながら話しているようです。まずは自己紹介、そして場所の説明からです。
ガイドさんの声とは別に耳障りな金属音が聞こえてちょっとつらかったのですが、これは蝉の声だという説明を聞き、俄然臨場感がアップしました。確かに人気Youtuberさんの動画は音声もきれいに編集されておりテレビ番組のように見やすいのですが、こと臨場感という点ではZoomの方がリアルタイムで現地とつながっている感覚がありよかったです。

自己紹介が終わるとまずはお寺の中に参拝します。これも実際にガイドさんが参拝しているところを自撮りしているので、画面は揺れるしノイズは多いんだけど、なぜか引き込まれてしまいます。
九份のお寺

参拝が終わると坂を下り、いよいよ九份の老街に入ります。ここは数年前に訪れたことがある場所なのですが、その時は狭い路地に立錐の余地もないくらい人が溢れており、本当に活気のある場所だったんですが、今は見る陰もなく誰もいません。
それでも、現地の人が買い物をしていたり、犬が元気に遊んでいたり、ガイドさんが現地の方にいきなり話しかけられたりしていて、今の台湾、今の九份を感じることができました。
九份の老街階段

途中、タイアップとは思うのですがお茶屋さんで、日本人店員さんが説明をしてくれました。この人の声はとてもクリアに聞こえました。ガイドさんの声もこれくらいきちんと聞こえればもっといいのにな、とは思いました。
九份のお茶屋さんでお茶

他にも正直改善してほしい点はいろいろありましたが、とは言え、ガイドさんに直接質問もできますし、この時代、これは観光の一つの形としてアリはアリなんじゃないかなあと思いました


ハマです。
リモートでのオンラインツアー体験は初めてだったので、カメラ写りをよくするよう照明などをセッティングしてから指定された時間にzoomを立ち上げた。
立ち上げた時点ですでに現地ガイドによる説明が始まっており、慌てて画面を注視すると、参加している方々は顔を非表示にしていたため、皆に倣う。
(会社ではMeet利用のため、zoomの勝手があまりわかっておらず、こちらの声が途中までダダ漏れだったらしい・・欠伸をしたのをtabiteneスタッフに指摘されて慌てて音声を切ったりした)

今回のオンラインツアーは、九份の景色の良い場所やお茶屋さんの紹介がメインだそうだ。
私がログインする前に、今日廻る箇所の地図を、ガイドの方が参加者に見せてくれていたらしいが、古いお寺を参拝する様子やお土産のちまきを作成する様子などを、一旦意味もわからずみていた。

そのうちに、お寺から移動が始まった。景色の良い場所に行くようだった。
細い石段のようなところを進むが、セミの音なのかノイズなのか、この辺ちょっと音声が聞き取れなかったのが気になった。
そのうちに広い場所に出たが、すでに日も落ちていて山々が見えた感じだったろうか・・少しだけ観光客のような人が見えた。

そのうちにまた歩いて移動が始まった。いつもなら観光客でごった返している中心街のあたりに向かっているようだ。
以前九份に行ったことがあったので(なぜか匿名での記事だが)、概ね記憶していた場所あたりだ。
>春節中の台北で魂の洗濯をしてきた

記事に貼ってある写真は明らかに活気があったが、今回どこのお店も閉まっていて、ほとんどひとけもなく、歩いてくれているガイドさんも「怖い」と思わず口に出していたほど、非常に閑散としており、(タイミングなのだが)ゴミ収集車が画面に何度もフレームインしてくるところに何とも言えない切なさを感じた。
九份の老街

以前の活気ある頃の写真を、ガイドさんが歩きながら時々共有して見せてくれるのだが、言葉のたどたどしさに加えて急に画面が切り替わるので、Wifiの調子が悪いのかどうなのか、軽くヤキモキした。

そのうちに、あるお茶屋さんに到着。
お茶屋さんで待機されていた方があまりにスラスラと日本語を話すので、Wifiの調子は良いことがここで判明。
流暢な日本語で(まあ日本の方なんだと思う)、お茶を入れる一連の流れを見せてくれた。
九份のお茶屋さん

九份のお茶屋さんでお茶

そのあと、お茶屋さんの別館に移動するのだが、そこが以前行った水心月茶坊だった。
今回も変わらず綺麗な離島が見え、ここでのんびりお茶を飲んだことを思い出して、しみじみと少し悲しかった。
九份の水心月茶坊

日もだいぶ暮れてきて、最後に街の夜景が見える場所へ歩いて移動になった。
一度行っているということもあるのだが、街の明かりもだいぶ少なく感じ、なんでこんなことになってしまったんだろうなあ・・と感傷的な気分になったところでツアーが終わった。
九份の夜景

終わってみて、今こうなっているという現状を把握するという側面が強かったかな・・と思う。
現地で聞くカタコトの日本語は非常に楽しいものだと思うのだが、オンラインだと聞き取りにくさが勝ってしまい、全体的にリアルタイムであるという以外の利点を感じにくかった。
おそらく他の観光地の紹介でも、それほど変わらない寂しさがまだあるのだろうと思う。

もう少し活気や人が戻った場所のオンラインツアーなら期待が持てるのだろうか。。
まあ、正直言えば自分で行きたいと思ってしまったので、コロナ禍が収まってからのモチベーションにつながる人は多いかもしれない。