トルコ・女一人旅 Vol.04

ここでは、tabinoteを使った旅行の体験や知識を共有していきたいと思います。お得情報や旅のコツ、旅の楽しさを分かち合う場としてご活用いただければと思います。

(注:本事例は2014年3月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。)

トルコ・女一人旅 Vol.04

はじめに

5回に渡って連載している英賀ナオコさんのトルコ・女一人旅、4回目になります。
現在大学で写真を学んでいる彼女の、素晴らしい写真と文才をお楽しみ頂ければと思います。
無料で読めるメールマガジンでは毎回コラムを2本掲載していきますが、このサイトの方にも新規に2本づつ掲載していきますので、どちらもご覧頂ければと思います!

Profile
英賀ナオコ

英賀ナオコ

日芸写真学科在学中。メキシコ育ちの転勤族。
カメラは主にNikon、FE2、35mmフィルムカメラ。好きなタイプは、ほっといても1人で生きていけそうな人。

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ロカンタ

イスタンブールに来初めの頃。観光地のレストランに行って、物足りなさを感じていた。
それなりに味は良いが、値段が高い。
サラダ、メイン一匹、コーラにパンで35TLです。って言われた時の驚きは、「マジでこれが!?」というものだった。

「もっと安くて、美味しい、地元の人が来そうなところに行きたいよ!」

と、エリフさんに相談したところ「じゃ、ロカンタに行けば?」と言われた。
旅本にも書いてあった、ロカンタという大衆食堂。場所は今回泊まるサルハンホテルの近くというので行ってみた。

小さな店だが、店内はとても清潔でショーケースに入った地元飯はとても美味しそうな色と匂いで、さっそくお腹が空いてきた。

一品頼んで、水も頼んだ。パンは食べ放題で山盛りのパンがでてきた。

一口食べてすぐに「美味しい!」と呟いた。
何も言わずに完食すると店員さんがチャイを持ってきてくれた。
これで、11TLですんだ。安い。

そしてトルコ料理って美味しいんだ、と感じた私は旅本に書かれているトルコ料理を一通り食べたくなってきた。
ロカンタは日々メニューが変わる。
もういっそのこと毎日ロカンタに行こう!デザートをサビースしくれるようになるまで!と無茶な計画を立ててロカンタに通うようになった。
結局、デザートはサービスしてくれるようにはならなかったが、店員さんとはすっかり仲良くなった。

別れの日にロカンタに行き別れの挨拶をした。
「ナオコ。日本食があわなくなったら、すぐにトルコへ帰っておいで」と店員が手を握りながら言ってくれた。

日本に帰ってきても、2週間通ったあのロカンタの味を思い出しては苦しい思いをしている。

グランドバザールで忍者になる

グランドバザールで忍者になる
グランドバザールも慣れた頃。私はふっとここで設定でも作るか、と思った。
設定を考えるとやはり、日本人=忍者、が妥当じゃないだろうか、と考えついた。

イスタンブールで、「忍者!忍者!」とトルコ人が騒いでるのを何回か目撃したり、会ったりした。

もう!これは!忍者になるしかない!!

私の愛読書はガラスの仮面。千の仮面を被るのが女優なのだと、月影先生が言っていた。
先生!私、忍者の仮面を被ります!!

早速、グランドバザールを歩く。きました!客引き!!

客引き「コンニチハー。ドウデスカー」

とことこと近づく私。

私「シークレット トーキング」

客引き「?」

私「シークレット トーキング。。。アイム ニンジャ」

ニンニンポーズをする私。ボーっとする客引き。あれ?通じてないかな?

私「アイム ニンジャ」

客引き「??」

私「ニンジャ!!!!」

客引き「ニン。。。あ!!ニンジャ!?ユー ニンジャ!?」

私「イエス!!ニンジャ!!」

客引き「ニンジャ!!チャイ 飲んでいけよ!!笑」

私「もちろん!飲む飲む!」

出だしはこんな感じで、忍者の仮面を被った私はどんどん客引きに忍者アピールをしていった。
ここはさすが面白いこと大好きなトルコ人達。ノリにのって、俺はサムライだ!とか、忍者、影分身の術やってくれよ!とか、自分も忍者になるから弟子にしてくれ!とか言ってくる。

そんなこんなで一日中、忍者になっていたら、グランドバザールで仲良くなったトルコ人に

「お前、グランドバザールで有名になってるぞ!!クレージーガールがいる、って!」

私。トルコ人に忍者ではなく、クレージーガールと言われる。

人種

人種
トルコは様様な国に囲まれているせいか、いろんな人種が存在する。ヨーロッパ系のトルコ人、アラブ系のトルコ人、アジア系のトルコ人。様様な血が流れている。
そのせいか、人種というものに対してとても寛大だ。

そして、混血といえばあれだ。

イケメンと美女が多いのだ!!!!

今回の旅で私はいろんな混血児のイケメンと美女とも接した。鼻が高くて、目が大きい、トルコ人。接していくうちに、あれ?アタイの顔、ヤバくね?と思ってしまうほど、トルコには綺麗な人が多かった。

そして、人種に対しても寛大だったと感じる。
堀が深いトルコ人しかいないと、私のようなアジア人は目立つ存在なので、トルコ人達は興味津々だった。けれど、私の出会った人々は本当に優しく私を受け入れてくれた。
私が人種の話をした時も

「ナオコは日本人だし、俺達はトルコ人。でも、ここでこうやって出会って、毎日腹が痛くなるほど笑っている。それでいいんだよ!」

トルコ人の器の広さが大好きだ

チャイ屋さんで働く

チャイ屋さんで働く
お菓子屋さんで働いていた私は掃除に飽き飽きし、店を抜け出して前のチャイ屋さんに千と千尋並みに「ここで、働かせてください!!」と訴えたところ、簡単にOKを貰い、働くことに。

トルコ人達はとりあえずチャイが大好き!チャイがなきゃ生きていけない!ってぐらいなので、グランドバザールにはところどころにチャイを配達してくれるお店が多い。

そんなチャイ配達屋で働いた感想。

「グランドバザールで一番働いてる人達はチャイ配達屋さんだ」

本当に一番忙しいチャイ配達屋さん。

「ナオコ!水!」

「はい!」

「水!」

「はい!」

「水!」

「はい!」

とりあえず水を出す仕事しかさせてくれないボス。
このままじゃ、日本に帰った時の飲み会のネタが「水」しかないじゃない!というわけで、ボスがいなくなっている間に「ちょっと、チャイ入れさせてよ」と強引にチャイを入れてみるが、コップからチャイが零れて手を火傷する私。

そして、ボス帰ってきて

「ナオコ。。。もう、クビだ」

と、追い出された。

グランドバザールに行ったら皆さんチャイ配達屋さんにも目を向けて見て。彼らは誰よりも働いてるから。

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