いざ、キューバ! ~その2:なんちゃって学生生活と街並み編~

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forest

自称、青年海外筋力隊。体育教師、大洋州での海外ボランティアを経て、メキシコ・グアダラハラに辿り着く。家でも空港でも旅先でも、毎日毎日走って筋トレ、たまに食トレ。そんな日常です!

ハバナ大学

こんにちは。前回に続いてキューバ滞在について綴っていきたいと思います。
私の渡航目的は、ハバナ大学でスペイン語を学ぶことでした。これまでに同様の方法で勉強された方のブログなどを読んで、1月の第一月曜日に大学にいれば大丈夫だと確信していた私。夜も明けやらぬ中、大学までの道をてくてく40分歩きます。


見えてきました天下のハバナ大学。

大学の入り口の前をうろついていると
「¡Hola!チーノ!何している!?もう少し待ちな!」
てな具合に守衛さんが話しかけてきます。

ちなみにこのチーノ(chino)は中国人という意味。
ハバナの街中で私が歩く度「チーノ」と言われてしまいます。何度「私は中国人じゃない」と否定してもキューバ人にはなかなか理解してもらえませんでした。彼らにしてみれば「日本人も韓国人も中国人も同じ顔」という事だそうです。その総称が「チーノ」という事。何とも言えない気分になります。そういえば米大リーグでダルビッシュ有投手に対してこうした発言をして、物議を醸した選手もいました。
一方、私たちにしてみても、例えば中南米の人を一目で「○○人」と判断できる人は少ないような気がします。私にはその自信はありません。もちろん「チーノ」を蔑称のように使われると腹立たしいのは当然です。私たちが他の人を蔑視していけないのも同じ…この件から互いについての理解をもっと深めていきたいと思う私でした。


大学キャンパスから見下ろすハバナの街並みは何とも美しい。

講義について、まず初日のテストの成績でクラス分けがなされます。私は下から2番目のクラスでした。上のクラスに行けば行くほど、ベテランの先生になっていくように感じました。私のクラスの受講生の出身地は、アメリカ合衆国、フランス、仏領マルティニーク、ドイツ、中国、韓国、台湾、シリア、ロシアそして日本(私)。日本を含むアジアの人たちは恥ずかしがり屋なのか、間違いを恐れるのか発言が少ない。そして欧米や中東の人たちは間違いを気にせずどんどん話して質問する。そんな印象でした。受け身でいては学びが少なくなるので私も間違いを気にせず喋りまくることにしました。
ペアやグループで考える機会も多々ありました。アメリカ人とシリア人が椅子を並べて同じ問題を協力して考えている。そんな光景が当たり前にありました。なんだか不思議な感じがしました。ニュースで度々報道される政治や経済の問題。それとは関係なく人と人との交流は起こるのだなという事を身に染みて理解。こうして多国籍の人と交流して学べただけでも、この講座を受けた甲斐がありました。スペイン語を学ぶ方法は他にも沢山あります。ただキューバで学ぶと近隣のカリブ地域などをはじめ、日本人に馴染みのない地域の人たちと交流できる機会が生まれます。言葉以外の事も学び、交流したい人にはハバナ大学スペイン語講座、おススメします。


大学の職員のフランクリンさん。毎朝、雑談に付き合ってくれました。お陰様でキューバの事、スペイン語の事、いろいろ学べました。グラシアス!

ハバナの街

平日は専ら宿と大学の往復、そして日課のトレーニングという感じでした。そして土日はひたすら歩いて運動を兼ねたハバナ観光。


夜明け前の街角はこんな感じ


港に朝が来る


ハバナの中心地から対岸に渡ると軍事要塞が!小型船で渡れます。


クラシックカー!観光客向けに高いタクシーになっているものもあれば、一般の人の足として使われ続けているものもたくさんあります。(奥に見えるのが先述の軍事要塞)


旧市街の街並みは何度歩いても飽きません

ハバナでの買い物


毎日のように通った八百屋兼肉屋

ハバナではこのような市場がいたるところにあります。ただし、どこの市場で買おうが価格は基本的に同じようです。
競争はさせない。
これが社会主義なのか…?
野菜は求めやすい価格で、巨大なキャベツ一つで50円もしなかったと思います。一方で肉類は割高。かろうじて豚のレバーは安く手に入りましたので、専らそれを食していました。食べ物にこだわりのない人なら街角の食堂で済ませたほうが安くつくと思います。(食事については次回お伝えしたいと思います。)写真の市場は泊まっていた宿のすぐ近くにあったので、顔を覚えてくれました。キャベツやレバーのいいモノを置いてくれていたこともあります。他に米や豆、チーズなどは量り売りの店で扱っていました。日本人の感覚からすればかなり安い価格でしたが、買うに当たってはいろいろと考えました。あくまで現地人が誰でも同じ価格で変える市場。それを外国人がむやみに使っていいのか否か…私もお金にそれほど余裕はなかったので、結局、現地人向けの市場を使いつづけたのですが。感謝の気持ちを持ち、無駄買いはしないことを徹底して利用させてもらいました。

街角で「ニーハオ!ノノ、ハポネス?ジャーパニーズ!コンニチハ!ハマキ!ハマキ!」と呼び掛けてくる人たちには注意です。葉巻売りの人たちです。かくいう私もその人たちから買ってしまったのですが…
葉巻売りの兄さんたちは「今が一番の葉巻シーズンだ。」「俺が安く仕入れている。」などと口々に言ってきます。私も「まあ話だけでも聞いてみるか」などと軽いノリで、街で声を掛けられた兄さんについていきました。路地裏の怪しそうな家屋に案内されると、中には葉巻だらけの部屋が…
買った商品はコイーバというブランドで木箱に入れられ、ホログラムも付いたもの。ですが安いという事はなかったと思います。また何より精神衛生上良くない。「まさか違法なものを買ってしまったんじゃないか…」と疑心暗鬼になってしまいます。
どのキューバ人も「キューバにマリファナはない大丈夫だ。どこで買おうが葉巻だよ。安心して持って帰れ。」と言いますが、最後まで「大丈夫かな…」と不安でした。結果、日本に持ち帰るにあたって何も問題はなかったので、いい勉強になったと思う事にしましょう。
高い土産は正しく買う事!

次回はハバナでの食事について綴っていきたいと思います。では!