今年の3月に春秋航空の超安チケットで中国のハルビンに行ってきました。
中国の東北部は初めて。2月のハルビンはマイナス20度という極寒の世界なようですが、3月の気温はせいぜい東京の冬程度。思ったほどの寒さではありませんでした。
それでも市の中心を流れる大河・松花江はバッチリ対岸まで凍っています。昼間、氷の上を歩いていたらマンガみたいに足元からピシピシ氷が割れ始めて死ぬほど焦りました。
(ビッシリ凍った松花江)
ハルビンの冬の風物詩と言えば超ド級のスケールで開催される「ハルビン雪祭り」。
(出典:Wikipedia)
私が行ったのは閉会後でイベントを見ることはできませんでしたが、松花江の河川敷に連なる巨大な雪山を見てそのスケールに驚かされました。
(ちょっとしたビルくらいある巨大な山)
さて、「ハルビン雪祭り」を除くと旧日本軍731部隊の博物館くらいしか観るところのないハルビン。
(731部隊の話はまた別の機会にお話しします)
そんな中、Tripadvisorが勧めてくれたのが「東北虎林園」です。
私、プロレスゲームでは必ず三沢光晴を選ぶほどのトラ好き。興味がわいて調べてみました。
サイトを見てみると、東北虎林園は中国最大、イコール世界最大の東北虎(シベリアトラ・アムールトラ)保護飼育施設で、絶滅危惧種とされている貴重なトラの純血種が数百頭、自然そのままの環境で育てられているとのこと。珍しいホワイトタイガーやライガー(父がライオンで母がトラの交雑種、でかい)、なぜかライオンまでいるとか。
・東北虎林園_百度百科
要するにトラとその仲間達しかいないサファリパーク的なもの….と思いきや、なにやら別の角度から話題になっているようで…。
生きた動物をトラに餌付けする残酷ショー、その目的は?―黒竜江省ハルビン市 (Record china 2015.08.20)
http://www.recordchina.co.jp/b116767-s0-c30.html
・おなかをすかせたアムールトラでいっぱいの飼育エリアに生きたままの動物を放ち、来場者らはそれを車上から鑑賞
・国内外から批判の声が絶えない
中国・繁殖基地のシベリアトラ 太りすぎて“巨大なネコ”に!(Techinsight 2017.02.09)
http://japan.techinsight.jp/2017/02/ac02081232.html
・SNSに投稿された超肥満体のシベリアトラの写真
・動物愛護団体は東北虎林園に対して強く抗議
この施設、なにやら国際的に問題になっている模様。
アトラクション的に鶏や羊を生き餌にしたエサやりショーをやっていて、その様が残酷であるという非難の声があるようです。より一層深刻なのがトラの肥満。エサはもちろん有料なので、園がカネほしさにどんどんエサを与えトラは四六時中食いまくり巨大化、保護施設どころかデブ虎養成所になっているというカオス状態。
これはぜひこの目で見てみなくては!
平日の朝、早速Googleマップを片手にバスに乗り、トラ園を目指します。
このトラ園、広さは144万平方メートル。ほぼ東京の皇居と同じという圧巻のスケール。
このポスターを見ると全く保護施設に見えません。サーカスじゃん!
入り口です。まだ開園前で閑散としています。
トラのキャラがそこかしこに並んでいます。
入場券販売所に並んでいると、なんだかすごい楽しみにしてる奴みたいで恥ずかしくなってきました。どうせ誰もいないのでぶらぶらします。
牛肉が10元(当時のレートで170円くらい)、鶏が60元…。そして羊が1500元(25500円)!市場で一頭買った方が安いんじゃないの?
これは関西のおばちゃんでも着れないでしょう。強烈なセンスです。
入場券が2枚になります。どうやら入場料と巡回バスのチケットが別になっている模様。
しかし、そもそも巡回バスに乗らず徒歩で見学することはできません。謎です。
バスに乗り込みます。この時間、私以外の客はこの家族連れだけ。
さて、ここからは更に驚きの光景が待っていたのでした…。
(続きます)