こんにちは。チェンマイ在住のtabinoteスタッフ田口です。
3月22日時点のタイにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況は、累計感染者数:827名、累計死亡者数:4名となります。人数的にはまだ少ないですが、3月6日にバンコクのムエタイ競技場で行われた試合がクラスター(集団感染)となり今後バンコク以外の地方でも増加が予想されていいます。
これを受け、バンコクでは22日より、チェンマイでは23日より商業施設(食料品・日用品以外)やマッサージ店、屋外マーケット、プール、フィットネス、映画館などの営業を3週間禁止すると発表しました。
また、タイ政府は22日から、タイに向かう航空機に搭乗する際、中国、韓国、日本を含む感染拡大国からは、感染リスクがないことを証明する健康証明書の提示を義務付けました。現在日本では健康な人に検査を行っていないため、実質的に日本からタイへの入国はほぼ不可能となっています。
と、タイ国内もこのような緊張状態にあるわけですが実際のところどんな感じになっているのでしょうか。封鎖直前の3月21日にたまたまバンコクを訪れたので、その様子をお送りします。

3月20日のチェンマイ国際空港国内線チェックインカウンターです。いつもは人が溢れている場所ですが、ほとんどいませんね。
なお、空港の玄関で検温チェックがありました。「35.3℃」でした。

大行列にいつもいらいらさせられるセキュリティチェックゾーン、なんと一人も並んでいません!!

ゲートに入っても人はまばらです。

いつも満員のタイ国内線ドル箱路線「チェンマイ<>バンコク線」ですが、搭乗率は30%くらいでしょうか。

バンコク・ドンムアン空港到着です。バゲッジクレームはガラガラです。

到着カウンター。深夜早朝ではなく午後3時ですよ!

バンコク市内にバス・BTSを乗り継いで向かいます。1週間前まではまだまだ少なかったマスク着用率も今は9割を越えています。

大型モールのMBK(マーブンクロンセンター)。もしかしてクローズしてる?と思うくらい人がいませんでした。そして明後日からのクローズが発表されました。

屋内駐車場もがらんどうです。

道端にはマスクを売っている人も。ちなみに1個200B(約700円)からとかなり高かったです。

マッサージ店やSPAなども軒並み閉まっていました。ただ、中には締めた扉の隙間から手招きする方もいらっしゃいましたが……。

バックパッカーの聖地カオサン通りにも行ってみました。普段のように歩くのも大変という混雑ではないですが、そこそこ人はいました。

店頭にはこのような看板があり、検温が義務付けられていました。

アルコールの販売が禁止されているわけではないですが、「パブ」の営業は禁止されているので酒を飲んでいる人はほとんど見かけませんでした。

が、よく見ると……。

店によってはお願いすればこっそり出してくれるようです。この辺はタイっぽい運用ですね。
余談ですが、カオサンからの帰り道に警官3名に囲まれて職質されました。マスクはしてるしなにかなと思ったのですが「ガンジャ(マリファナ)吸ってないか?」とのことでした。もちろん「吸ってないよ!」と答え開放されましたが、今取り締まるのそこかよ!とは思いましたね。

チェンマイに戻って、いざというときのために食糧を買い出しに。スーパーの入口には消毒液、もちろん検温もされました(35.6℃)。

人はそんなに多くありませんが、みなさんトイレットペーパーやビールなどを買いだめしているようです。どこの国も同じですね。

人同士の接触を避けるため、レジに並ぶ列には赤いサークルが描かれていました。
そして本日3月24日、プラユット首相によって3月26日からタイ全土に非常事態宣言が発布されることが発表されました。
内容については詳細は明らかにされていませんが、外出禁止、集会の禁止、道路・車両の使用禁止などいわゆるロックアウトに近い内容になると言われています。
わたしも4月に一時帰国を予定していたのですが、どうやらこのままだと中止せざるを得ない状況です。

「GET READY」じゃないんだよ!!
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