tabinote田口です。ベトナム旅行記の続きです。
前回はこちら ベトナム旅行記 ~ドンホイからハノイへ~
ハノイ旧市街には無数の旅行代理店があり、そのほとんどが目玉として「世界遺産ハロン湾」でのクルーズツアーを企画している。
ハロン湾(Vịnh Hạ Long)はハノイから東へ200km弱のところにある世界遺産にも指定された景勝地だ。ホテルのお姉さんに聞くと、ツアーの内容はどこも似たり寄ったり、値段の差はクルーズに使用する船の豪華さ(経年数)によるとのこと。実際何軒かで説明を聞いてみたが概ねそのとおりだったのでホテル(ここは旅行代理店も兼ねていた)でお願いすることにした。料金は米ドルにして$170くらいだ。
Best Halong Bay Cruises 2018
(典型的な旅行代理店のクルーズメニュー)
ハノイとの位置関係はこんな感じ、バスで3時間半の行程。
朝8時ごろホテルの前にやってきたバスに乗車。ちょっと古い形の観光バスだ。
ハノイ市内のいくつかのホテルで客をひろった後は途中1回のトイレ休憩を挟んでハロン湾まで高速をぶっ飛ばす。ドライバーによると思うが今回はかなり運転が荒くスリルを味わえた。
昼前にはハロン湾クルーズの基地となる(Tuần Châu)島に到着。各社のクルーズ船がひっきりなしに発着しているため大変に活気がある。島内にはリゾートホテルもありここでの滞在も楽しそう。
我々のクルーズ船はハシケではなく沖合に停船しているらしく小舟を使って向かう。
5分ほどで「Apricot丸」に乗船。安いツアーを選んだのであまり期待していなかったが小さいなりに思ったよりちゃんとしている。テラスで日光浴するの楽しそう。
下層にある船室。狭いながらもまあまあ快適。ただしエアコンの効きが悪くかなり蒸し暑かったな。
クルーズ自体はとても楽しい。エメラルドグリーンの海水にそびえる石灰岩からなる大小3000を超える無数の島々や奇岩には熱帯雨林が茂りぼんやり眺めているだけでも楽しい。
伝承によるとハロン湾内の島々は、中国がベトナムに侵攻してきた際に救ってくれた竜の親子が口から吐き出した宝石が時を経て変形したものだという。
また、数世紀前まではその入り組んだ地形ゆえに海賊の隠れ家として利用されていたそうだ。
などといったうんちくをガイドが教えてくれるわけもなくこれはネットで調べた情報。船内にはWi-Fiも飛んでいるのでGoogle Mapでの現在位置把握も容易だ。
クルーズ初日のハイライトは鍾乳洞。かなり規模が大きくライトアップもされているのでなかなか楽しめる。
いちおう同じ船に乗った人たちは固まって行動してくださいと言われるので真面目な日本人は正直に守りがちだが実際はみなマイペースですぐにバラバラに。早めに見学が終わった人はかなりの時間待たされることになる。
夕方は「TI TOP」島というたぶんビーチが売りの島に上陸。元気なやつらはビーチバレーなどしてはしゃいでいたのでその様子を眺めながらただひたすらぼんやりする。
夕方からは船に戻り自由行動。食事はまあ普通。景色がきれいなのでつい普段は頼まないカクテル的なものを注文してしまう。
夜は動くことなく錨をおろして停泊。周囲にもたくさんのクルーズ船が止まっている。中国の山水画見たいな幽玄な景色にちょっと感動した。
翌日、テラスで朝食を食べた後はカヤック体験。小舟でカヤックの基地まで移動し、救命胴衣だけ着せた後は特になんのインストラクションもないままスタート。
もちろんカヤック乗るのなんてはじめてだったけどなんとかなった。結構ちからいるのね……。
その後は、食堂でベトナム料理(生春巻きとフォウ)教室などがあったあと14時頃に帰着。そのままバスでハノイに戻る。
今日はハノイ最終日なので買い物を。日本でも人気のPPバンドで編んだPPかごバッグがおすすめ。
このあたりは衣料品関連の店が多く、布地、ワッペン、リボン、ボタン、など見ているだけで楽しい。
夕ご飯は「ブンボーナンボー」。素麺ぽい細麺の上に炒めた牛肉と野菜、そこにガーリックチップや香草などを混ぜてぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べる汁無し麺のような感じ。ブ
竹を削ってる人がいた。いったいなにを作ってるのだろう。
なるほどこういうことか。パイプだね。
鏡と風鈴(?)の専門店。なんかシュールな店でした。
夜市にも行ってみたけど、人が多くてたいへんだったしたいしたものは売ってなかった。
夜食に屋台のブンチャー。ベトナム料理はほんとうにおいしい。
ハノイはホーチミンほど都会ではないが、特に旧市街は見どころも多く、昔ながらの東南アジア的情緒を味わえるいい街だと思った。全体的に物価も安いしディスティネーションとしてかなり魅力的かな。
帰路も往路と同様にドンホイ経由でチェンマイに戻る。
やはりドンホイはなにもなさすぎて困った。次回来るとしたら直行便にしよう。