グアダラハラで暮らすなら ~その3・スポーツ&エンタメ編

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forest

自称、青年海外筋力隊。体育教師、大洋州での海外ボランティアを経て、メキシコ・グアダラハラに辿り着く。家でも空港でも旅先でも、毎日毎日走って筋トレ、たまに食トレ。そんな日常です!

MEMO
※グアダラハラ(Guadalajara)について
メキシコ第2の都市でテキーラとマリアッチの故郷。歴史と伝統を有する美しい街。メキシコの最新テクノロジーが生み出される地域でもある。人口約160万人。京都市とは姉妹都市。
出典:https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000096872.htmlhttps://www.visitmexico.com/ja/main-destinations-ja/jalisco-ja/guadalajara-ja

ブエノスディアス!forestです!みなさんメキシコといえば何を思い浮かべますか?タコスなどの美味しい料理、マリアッチなどの音楽・芸能、陽気な人々…枚挙に暇がないほどですね。実際メキシコ・グアダラハラでの生活は飽きる事がないんとちゃうかと思うほど、活気にあふれています。先日に紹介した市場に行き、少し買い物をするだけでも楽しい。ただ、せっかくメキシコにいるなら本場のエンタメを体験したいもの。そんな事をテーマにグアダラハラのスポーツについて紹介したいと思います。

サッカー

ご存知かもしれませんが、メキシコはワールドカップの常連国。国内リーグもレベルが高く、メキシコ人選手のみならずアルゼンチンやコロンビア、チリなど他の中南米諸国の選手もプレーしています。2017-2018年シーズンには日本の本田圭佑選手もプレーされていましたね!

私の住むグアダラハラには有名なサッカーチームが2つあります。一つは「チーバス」。このチームは昨年のクラブワールドカップにも出場したチーム。欧州で活躍するハビエル・エルナンデス選手もここから巣立っていきました。メキシコ人選手のみで構成されており、古くからのファンが多いのだそう。もう一つのチームは「アトラス」。こちらはかつて英語学校の学生によって設立されたチーム。スペイン・バルセロナで活躍したラファエル・マルケス選手などを輩出しています、こちらも人気のチーム。

さて、私が観戦を思い立ったのは4月。この時期になるとシーズンも終盤。プレーオフをかけて最後の熱い戦いが見られます。
グアダラハラの2チームも白熱の戦いの渦中にあるはず!!
と思いきや、このシーズンは仲良く下位に低迷…プレーオフ進出は絶望となり、さっさとシーズンを終えようとしているようでした。さあ迎えたシーズン最終節。このときチーバスはアウェイのためグアダラハラに不在。ということで最終戦がホーム開催のアトラスの応援一択となりました。試合開始が午後4時からだったのも幸い。夜9時キックオフなど遅い時間だと、安全に帰宅できないかもしれませんから。

ではアトラスにとっての消化試合、紹介したいと思います。対戦相手は「モンテレイ」。このチームは数日前、今年のCONCACAFチャンピオンズリーグ(北中米チャンピオンズリーグ)を制覇し、国内リーグのプレーオフ進出も決めています。まさに意気揚々の強豪チーム。アトラスは…消化試合…大丈夫なんやろか。


試合開始2時間前くらいに会場に到着。スタジアムはセントロ(市の繁華街)から公共交通機関で15分程度のところです。この時間はまだまだ人も少ない様子。当日券は最安で70ペソ。400円程度です。もう少し高い値段を予想していたのでこれは嬉しい誤算!


このように小さな窓口で当日券は購入できます。


会場周辺には機動隊…やはり熱狂的なサポーターが多いのか…物々しい雰囲気が漂います。負けようものなら安全に帰れないんでは…とにかく無事に帰りたいのでアトラスを応援します!


70ペソの応援席はゴール裏の2階。自由席です。少しピッチからは距離がありますが、全体を見渡せるので個人的には満足。試合開始30分前くらいになると打楽器系の音がどこからか聞こえるではありませんか!
どこ!
どこ!?
何と私の真後ろ。そら最安席で全体見渡せるとなれば熱狂ファンの溜まり場となりますよね!もうこうなったらこちらも声出していくしかありません!クラブワールドカップのテレビ中継でよく見聞きする、ザ中南米の野趣あふれる野太い応援です!


すると前半21分、我らがアトラス、北中米王者のゴールをこじ開けます。周りのあんちゃんらとハイタッチし抱き合い、もみくちゃになります!

その後、試合は膠着状態に…何とも言えない戦況が続き、前半終了…ハーフタイムにはピッチでファン感謝イベントが行われていました。全く注目されていませんでしたが…

そして後半開始。モンテレイも後のプレーオフに向けて、士気を高めて襲い掛かってきます。一進一退の攻防が続きます。ですが、後半25分くらいになると、アトラスは自陣のボール回しが増え、時間稼ぎに入ります。このダラダラした展開にアトラスサポーターはブーイング…敵チーム・モンテレイの応援を始めてしまう状態に…しかしその直後、モンテレイの選手が痛恨のレッドカード!ここでアトラスがシーズン最後の猛攻に出ます。もう力を残す必要もありません!そして試合終了直前に2点目をもぎ取りました!もう会場は熱狂の渦!!そして試合終了!!!感動!!!

相手はカップ戦優勝から中3日。さらにはこの後プレーオフも続くとあって、無理な消耗を避けたのかも知れません。アトラスはもう失うものはない状況でした。そしてホームの歓声。勝つための一日でしたね!こんな日に会場まで行けた事は幸運でした。みなさんも是非一度メキシコサッカーをご覧になって、トウガラシのようなパンチの効いた応援に酔って下さい!

ルチャリブレ(プロレス)

メキシコのスポーツを語る上で忘れてはならないのはプロレス「Lucha Libre(ルチャリブレ)」です。各地にリングがあり、熱狂的なファンが多いといいます。あまり格闘技に造詣が深くない私ですが、メキシコに暮らす者としてその雰囲気は味わう必要があるでしょう。グアダラハラでは火曜日と日曜日に試合が行われます。火曜日は夜8時、日曜日は夜6時に試合開始。私は日曜日の夜の試合に行きました。リングはセントロから徒歩10分程度のところにあります。ただこの辺りの雰囲気はあまりいいとは言い難い。治安がよろしくない地域かもしれません…慣れていない場合はタクシーを使うのが無難でしょう。路上にはゴミがあふれていたり、物乞いの人もいたりと、治安には注意が必要でしょう。(勝手な判断は良くありませんが…)

人がたくさんいるのかと思い、試合2時間くらい前に当日券を買いに行くことに…
会場周辺はこんな感じです。

あまり人はおらず…ちびっ子たちがプロレスごっこに興じていました。
気になる当日券のお値段は130ペソ(800円弱)。サッカーの2倍近くしてしまいました。この日の対戦カードは人気レスラーがいないのか客は集まらない様子。それでも試合開始まで時間をつぶしていると、おっちゃんおばちゃんたちが話し相手になってくれました。「オクムラという日本人を知っているか?」
私は全くのプロレス無知のなのでひたすら教えてもらうのみです。どうやらプロレスを通じた日墨親善はかなり進んでいる様子。レスラーはかっこええですなあ。

試合開始1時間くらい前になると、覆面レスラーたちが会場入り。表玄関からホンマにフツーに入っていかれます。その瞬間
「ルチャドール(レスラーの意)!!!」
と言っておっちゃんおばちゃんにいちゃんねえちゃんがじゃんじゃん近寄ります!
私も記念撮影をお願いしました!

このファンとの距離の近さがルチャリブレの魅力。
サッカーと比べると、選手に「庶民のヒーロー」という感じが漂います。(入場券は高いですが。)


さあ試合開始!セクシー(?)姉ちゃんの先導、リングアナウンサーの先導に合わせて選手が入場します。5試合程度が組まれており、最初は一対一マッチ。そこからタッグ戦、トリオ戦と移っていきます。やはり最後になるにつれて大物が集まるようです。ここからはおなじみのプロレスの世界。アクロバティックな攻撃や場外乱闘、マイクパフォーマンスが続きます。私自身はプロレスに対する勉強不足を実感しました。次回はもっと技の予習をしていきましょう!


私の席は2階のバルコニー席。熱狂を感じたい人は少し値が張りますがリングサイドの席を確保するのをお勧めします。会場は風が通りづらく、暑さで苦しくなるかもしれませんので、水分補強などを忘れずに!

最後までいると試合終了は夜8時過ぎ。あまり夜遅くになると安全に帰宅できなくなる可能性もあります。不安な方はタクシーなどの手配をしておくことをおススメします。

今回はスポーツをテーマに執筆いたしました。サッカー、プロレス以外にも日頃からボクシングの話題で盛り上がったり、有名な野球選手の出身地であったりとグアダラハラにはスポーツが根付いていると感じます。みなさんも是非一度グアダラハラでドキドキハラハラのスポーツに酔いしれて下さい!
では!¡Hasta luego!