「タビノート」下川裕治:第27回 日帰り沖縄もLCC効果か

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shimokawa

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)

1954年、長野県松本市生まれ。旅行作家。新聞社勤務を経てフリーランスに。『12万円で世界を歩く』(朝日文庫)でデビュー。アジアと沖縄、旅に関する著書、編著多数。『南の島の甲子園 八重山商工の夏』(双葉社)で2006年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞。近著に『沖縄にとろける』『バンコク迷走』(ともに双葉文庫)、『沖縄通い婚』(編著・徳間文庫)、『香田証生さんはなぜ殺されたか』(新潮社)、『5万4千円でアジア大横断』(新潮文庫)、『週末アジアに行ってきます』(講談社文庫)、『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)がある。
たそがれ色のオデッセイ BY 下川裕治

 このところ、LCCを使って沖縄に何回か出かけた。ジェットスター、バニラエア、スカイマーク……。そのときの運賃と時間帯で決めていった。安さということにこだわっていくと、早朝便になる。そのスケジュールをみながら、これなら日帰り沖縄組も出てくるような気がした。
 仕事で日帰り? いや、違う。サラリーマンだったら、なんとか1泊の日程をつくる。午前1時台に東京駅を出発するバスに乗り、ほぼ徹夜などというスケジュールは組まないだろう。せっかく那覇に行くわけだから、のんびり泡盛でも飲みたいと思うかもしれない。
 日帰り組は旅行者である。ストレスの溜まる仕事。いくら頑張っても、報われない。しかしいまの会社環境を考えれば、辞めるわけにもいかない。
 でも……。
 日帰り沖縄ができると耳にする。航空券代は、うまく買えば往復で1万円を切る。これなら休日にどこかへ遊びに行くのと大差はないではないか。
 沖縄の海。そして強い太陽……。思いっきり日に焼いてくるか。
 いま現在の日帰りパターンはこんな感じになる。

<成田―那覇>
往路
ジェットスター 6:10-8:55
バニラエア 8:00-10:55

<那覇―成田>
復路
ジェットスター 19:00-21:30
バニラエア 18:45-21:55

<羽田―那覇>
往路
スカイマーク 6:25-9:15

<那覇―羽田>
復路
スカイマーク 22:00-0:25

 那覇滞在が最も長くなるのは、往路はジェットスター、復路はスカイマークという組み合わせになる。

<関空―那覇>
往路
ジェットスター 8:10―10:15
ピーチ・アビエーション 7:00-9:00

復路
ジェットスター 17:45-19:45
ピーチ・アビエーション 20:55-22:50

 那覇滞在が最も長いのは、ビーチ・アビエーション利用になる。
 どちらも那覇滞在は12時間を超えるから、ビーチで存分遊べるわけだ。
 那覇周辺には、日帰りを想定したようなビーチもある。『美らsunビーチ』は、那覇空港から車で15分である。人工ビーチだが、700メートル続く白砂のビーチは、日帰り組にはうれしい存在。船に間に合えば、慶良間諸島まで足を延ばすこともできる。沖縄本島北部の『美ら海水族館』やその周辺ビーチで遊ぶという手もある。
 疲れるかもしれないが、湘南あたりの海へ行ったのとはストレスの抜け具合が違う。沖縄の海に行ってきたという優越感もある。
 これもLCC効果というのだろうか。

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那覇空港を出発するスカイマーク。羽田便は成田便に比べてちょっと高い