時間の止まった幻の隠れ里、レアル・デ・カトルセ

レアル・デ・カトルセ

トンネルを抜けるとそこは不思議な村

メキシコはどこの町もそれぞれにメキシコらしさを感じることができますが、これから紹介させていただくReal de Catorce(レアル・デ・カトルセ)もまたメキシコらしさに加えてちょっとミステリアスな気分を味わうことができると思います。

Real de catorceは山奥にひっそりと孤立しているため、辿り着くまでに結構な時間がかかりますが、とにもかくにも最終的には一方通行の2.3kmに渡るトンネルを通らないと村に辿り着けません。
そしてこのトンネルを抜けたところがもうレアル・デ・カトルセです。

レアル・デ・カトルセは標高2750メートルに位置し、映画 「THE MEXICAN」(ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット出演)の舞台となった町。
メキシコ観光局が定めるPueblo Mágico(魔法のように魅惑的な自治体)に認定されています。
かつては鉱山として栄えていたそうですが、繁栄が終わると人口が激減し廃墟となってしまいました。
当時の建物は現在も昔のまま放置され、今でも遺跡のように佇んでいます。

また、この地はウィチョール民族の崇拝儀式によって食される、ペヨーテ(PEYOTE)といわれる珍しいサボテンが自生している土地としても知られています。また、ウイチョール民族のビーズアクセサリーはとても細かくて美しく、レアル・デ・カトルセのショップなどでもお目にかかることができます

ここは特に欧米人やアーティスティストなどに大人気な観光地となっており、ミステリアスな雰囲気に惹かれて住み着いてしまう人で再び人口が増加しつつあり(オシャレな店やカフェ、BAR、レストランを経営)、現在ではセミゴーストタウンなどとも言われています。

Real de catorceから馬に乗って、ウィチョール民族の儀式が行われるケマード山(標高2900メートル)を訪れることができます

およそ3時間。一人200pesos程度。現地の人と交渉して参加することができます。
※特別な日(春の到来・3月21日やセマナサンタなど)でない限りこのツアーではウィチョール民族には会えませんし、儀式を見ることもできません。

レアル・デ・カトルセへ行くにあたっての注意点

・車で州道を走る場合は道が悪く夜は危険です。明るいうちに移動しましょう。また途中ガソリンスタンドや商店、トイレも無いので気をつけましょう。
・村には銀行、ガソリンスタンドはありません。
・村ではクレジットカード・デビットカードもほとんど使用不可。現金のみです。

※上記の情報は2011年3月時点のものになります。


※以下は2013年11月時点情報です。

【サンプル旅程】

レアル・デ・カトルセの最寄り空港はサン・ルイス・ポトシ空港(SLP)、成田(NRT)/羽田(HND)からサン・ルイス・ポトシまでロサンゼルス、メキシコシティ、ヒューストンなどを経由して往路・復路各20時間以上。13万円から。

空港からサン・ルイス・ポトシの中心部まではごく近い。市街地からレアル・デ・カトルセまでは220km。ガイドブックなどでは車で2~3時間という情報もあるが、途中マテワラからは石畳となりスピードが出せないため4~5時間程度みておいた方が無難。
現地までは57号を北上するMatehuala行きのバスに乗り、Matehualaで乗り換え。空港で車を借りるのが安上がりという情報も。
一方で57号線沿いおよび周囲は危険という情報もあり、スペイン語能力への自信か、もしくは現地で信頼できる人と行動するアテがなければ旅行会社に手配を頼むことを推奨。
モンテレイ、メキシコシティから現地発着ツアーも出ている。車で10時間程度かかるため2泊程度のツアーが多い。

参考
Tripadvisor: Travel Advisory: Safety and security
・現地旅行代理店:My San Luis Potosi Tours
・現地旅行代理店:huaXteca
・Lonely Planet : Real de Catorce : Getting there & away
Cheap car hire San Luis Potosi Airport
メキシコシティ発の現地ツアー(HIS)

【旅行期間】

往路、復路でそれぞれ1~1.5日。現地滞在3日としても最低6日~。

【費用】

航空券代13万円、現地での移動・宿泊含めて16万円程度。

ご紹介いただいたのは…

ペンネーム・maquita 様

・ブログ:Mexico Hoy @mexico

見どころを推奨する理由

簡単に行けないところにあるからこそ、辿り着いた時の喜びやわくわく感は最高です。
あまりに小さな村で情報も少ないですが、にぎやかで陽気なイメージとはひと味違ったメキシコらしさを感じられるので面白いと思います。
※なお、旅程や予算はtabinote調べによるものです。

(写真クレジット:maquita, Google;地図記号-A:サン・ルイス・ポトシ、B:レアル・デ・カトルセ、C:メキシコシティ)


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