tabinoteワタベです。
今年の3月に仕事でデンマークのコペンハーゲンに滞在しました。その旅行記を2回に渡って記します。
コペンハーゲンといてば世界3大がっかりの人魚姫像や美しい街並みという程度の印象しかありませんでしたが、ヒッピータウンのクリスチャニア探索というおまけもあり、なかなか面白かったです。
第2回はこちら。
前日まで滞在していたロンドンから空路、スカンジナビア航空でコペンハーゲンのカストラップ国際空港へ。
空港はコンパクトながらさすが北欧という感じの洗練されたつくりです。
冬のどんよりした夕方、デンマーク国鉄でコペンハーゲン市街に向かいます。連結部むき出し、スリーナインの車掌さんのような顔の怖い車両。
中央駅に着いてSIMを入手しました。
あちこちにセブンイレブンがあるのはありがたいです。
今回、私の用向きはコペンハーゲンから数百キロ離れた地方都市で開催される展示会への参加でした。
展示会行きの直行バスが出るのが駅近くの公共スポーツ施設(プール)前となっており、なんとその施設にホテルもついていたので、迷わず予約。駅から高架を渡り施設の方へ向かいます。
ちなみに、ガイドブックによるとコペンハーゲン駅の西側がホテル街、東側が大通りや繁華街となっており、もちろん東側にもホテルは点在しています。駅の西側は薄暗くひったくりが横行するなど治安も悪いのでおすすめできない的な記述がありました。西を裏通り、東を表通りとしているガイドもあります。要するにあんま西は行くなと。
さて、その公共スポーツ施設の所在地はばっちり西側。倉庫街のような殺伐とした通りで、緊張が高まります。
ロケーションの問題はともかく、部屋は簡素ながら広く、ホテル代の高いコペンハーゲンにおいてなかなかリーズナブルな価格。
そして、他に宿泊客がいない。たぶんこの日は私だけかと思うほど。
何より駅から近いのでよかったです。ヒマになったら泳げるし。
夜は遠くに酔っ払いの声。危険というほどではなくとも、何かあったらめんどくさそうな感じです。
さて、翌日はまだ夜明け前からバスに乗り、往復8時間くらいかけて展示会に参加。疲れて何もしませんでした。
さらにその翌日。今日は自由日です。街を散策することにします。
ホテルはビュッフェ形式でした。外食すると高いのでここでできるだけ補給しておくことにします。
デンマーク名物はスモーブローというオープンサンド。とにかくコールドミートというんでしょうか、ハムとマリネっぽいシーフード、そしてチーズばかりです。
さて、駅の西側はポルノショップの看板があちこちに見え、壁は落書き路上はゴミという噂通りの荒れっぷり。高架橋を渡って東側に向かいます。
ちなみに、駅自体もあまり治安が良くないとされています。ホームレスと酔っ払い、そして目つきの鋭い男だらけで、緊張を解くことができませんでした。
コペンハーゲンは世界有数の自転車都市。通勤時間には多くの自転車が行き交います。
ジョギングで市街を一回りしても10km程度というコンパクトさ。東京でいうと渋谷と原宿くらいの範囲に官庁街と繁華街と皇居と住宅街が集まっているようなイメージです。坂もほとんどなく、自転車がちょうどいいのでしょう。
一度Uberを利用しましたが、「コペンハーゲンはぜんぜん儲からねえ!(みんな自転車乗るから)」と吐き捨てるようにつぶやいていたのが印象的でした。
こちらは1843年オープンと世界最初の遊園地とされるチボリ公園。コペンハーゲン最大の観光名所の1つですが、残念ながら冬は閉館しています。
市街の東、海沿いのカステレット要塞に向かいます。かつて港湾都市コペンハーゲンを守っていた砦の跡で、五稜郭のような星型。現在では公園のように整備されています。
上空から観るとこんな形だそうです。
この要塞の名物は、風車とつつましくたたずんでいるという人魚姫の像。
市街の北の方には、東西6kmほどの長さにわたってお堀のような湖があり、この湖と湖面に映る街並みが一種の観光スポットとなっています。湖の周りを走っている人も多いです。
奥にあるのはかつての王宮跡、クリスチャンスボー城(たぶん)。
割と地味な印象です。
こちらはアメリエンボー宮殿。現在でも女王が暮らしているとされ(デンマークは立憲君主制で、国王が居ます)、衛兵の交代式があります。
一般にはクリスチャンスボーよりもさらに地味とされていますが、なかなか雰囲気がありました。
コペンハーゲンらしい光景と言えば、このカラフルな住宅が並ぶニューハウン。
到着日の夜に行ってみたところ、こんな感じでした。陽が落ちてもそれなりに趣があります。
さて、繁華街に向かいます。駅からえんえん1kmほど続くのは北欧最大規模とされるショッピング通り、ストロイエ。
歩行者天国となっています。石畳とクラシックな建築の組み合わせで、いかにもヨーロッパという感じです。
写真には写っていませんが、ストロイエにはホームレスが沢山居ます。若いきれいな女性のホームレスもいれば、いかにもというおっさんも居ます。
私が訪れたのは冬でしたが、夏のハイシーズンにはヨーロッパ中から窃盗団がこの通りを目指して集まるという話もあるそうです。
本家本元のフライングタイガーです。商品は日本と同じですね。
ドアには「スリに注意」の張り紙。
~この後、クリスチャニアに向かいました~
クリスチャニアから戻り、再度ストロイエを散策。日が暮れてきたので宿に戻ることにします。
次回は欧州でも最大規模のヒッピータウン、自由都市クリスチャニアへの潜入期を記します。
ちなみにこれはチボリ公園前の通り。ふつうにおっさんが大麻を吸っています(右手注目)。
もちろんデンマークでも違法です…。