tabinoteワタベです。
不定期連載として、世界のいろんな観光都市でのランニング体験を紹介しています。
・ロンドン
・ポートランド
・パリ
・ロサンゼルス
・コペンハーゲン
・シアトル
これまで紹介してきた街は欧米ばかり。今回は初のアジア編、タイのチェンマイです。
欧米の都市に比べてアジアは道路も悪く、交通事情はカオス、そもそも蒸し暑い…という感じで、それほどランニングとの連想は強くありません。
少し走ると汗はダラダラ、ランナーすれすれの場所を巨大なトラックが土埃&黒煙をブワーッと盛大にふきあげながら通過、コンビニの飲み物もぬるい…そんなイメージではないでしょうか。
しかし、最近は中国や東南アジアなどの主要都市でもランニングが定着しつつあり、涼しい夕方には川沿いの遊歩道や湖沿い、公園などで最新のウェアに身を包んだランナーを見ることができます。
意外に名コースとなるのが城壁都市。壁沿いには道路が設けられており、城壁の内部はたいてい車の通行が規制された旧市街のため基本的に歩行者にやさしいつくり。中国の西安や大理などが有名です。
そして今回とりあげるチェンマイもその1つ。タイ北部にあって冬は比較的涼しく、壁に囲まれた旧市街は一周6kmとほぼ皇居と同じ長さ。街中にはセブンイレブンも豊富にあり、補給にも困りません。
数年前に私が訪れた際も多くのランナーを見かけたため、私も走ってみることにしました。
早朝、宿から城壁を目指します。
城壁の周囲にはお堀が張りめぐらされており、歩行者道が整備されています。さっそく先行者を見かけました。
歩行者道はところによって凸凹しており、工事などで一部車道にでなければならないエリアもあるので要注意です。それでもおおむね快適に走ることができます。
私が少しびびったのは犬です。チェンマイには犬が多く、たまに優雅な走りで後ろをついてくるのでひやひやしました。それでも20mくらいでいなくなりますが。
気が向けば城内に入って観光もしてしまいます。この荘厳な寺院はワット・チェディルアン。朝から多くの人が訪れていました。
旧市街の南西には公園(ノーンブアクハート公園)があります。それほど大きな公園ではありませんが、中には遊具やフィットネス器具が設置してあり、ランニングコースもつくられていました。この園内だけをぐるぐる走ってそうな人もいました。
昼になるとさすがに暑くなりますので、やはり早朝または夕方がいいでしょう。
炎天下の元、このようなガチっぽいランナーも見かけましたが、他人事ながら日焼けを心配してしまいました。
そんなチェンマイではマラソン大会も開催されています。
・チェンマイマラソン
12月下旬の涼しい時期に開催され、距離は3km、10km、ハーフ、フルマラソン。気温と制限時間の長さから、フルマラソンはなんと午前1時スタート。ハーフは2時、10kmでも4時スタートになっています。
昨年大会、2018年の上位十傑タイムを見ると10kmなら40代男性で40分、ハーフなら1時間25分、フルマラソンなら3時間1桁くらい。そこそこ走り込んでいる方であれば入賞できそうです。健脚自慢の方、いかがでしょうか。
12月下旬のチェンマイ便、航空券の相場は5~6万円程度。チェンマイの宿代は全般に安めで、スタート地点に近い旧市街・ターペー門近辺の宿でも一泊3千円程度。とにかくスタートが早く、交通規制もされるのでなるべく便利な場所に宿を取った方がいいでしょう。ただし大会周辺の日は高騰するかもしれません。
なお、タイでも北部に位置するチェンマイの12月は朝方はかなり冷え込みます。日本の10月頃をイメージして準備しておくといいでしょう。
最後にとっておき情報。走った後のお風呂について。以下の2店はいずれも日本人の経営で、安心して利用できます。
北花庵(Hokkaan)
チェンマイの日本風コンドミニアムです。ピカピカの大浴場が併設されており、ビジターがお風呂だけ利用することも可能です。旧市街の北西、ターペー門から4kmほど。日本食レストランもあります。
https://hokka-an.business.site/
RAMLAMOON
こちらは疲労回復効果も期待できる米ぬか100%酵素浴のお店。旧市街の北、ターペー門からやはり4kmほど。予約制です。
https://ramlamoon.com/