12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編第2部)

tabinoteメルマガに4回に渡って掲載した、tabinoteメルマガ読者の、やましたゆうこさんのイタリア周遊旅行です。

12泊14日イタリア周遊旅行記(準備編)
12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編)
12泊14日イタリア周遊旅行記(北イタリア編第2部)
12泊14日イタリア周遊旅行記(南イタリア編)

(注:内容は2015年6月の体験にもとづいています)


水の都、改め、迷路の街「ヴェネツィア」

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ヴェネツィアには、旧市街地である本島エリア内をS字を描くように湾曲しながら流れる大きな運河「カナル・グランデ」があります。
さらに、その間に沢山の小さな運河が流れているので、移動手段は主に船。さすが、「水の都」と言われていますね!
もちろん、陸路もあるのですが、狭い土地にぎっしりと建物が建っているため、
似たような通りが続いたり、小さな橋をいくつも渡ったりするうちに、自分のいる場所がわからなくなったりします…(*o*)

あまりにもわかりにくいため、どうやら、ヴェネツィアの地元っ子すらも、道を覚えていない方も多いそうです…(^^;
10年前にヴェネツィアに来たときは、今のように携帯で現在地を表示させながらの地図をみることができなかったので、
地元のイタリア人に道を尋ねたのですが、教えてもらった通りに歩いても、ホテルにたどり着けず、
とあるマンションの前に居たカップルに道を尋ねれば、同時に男女が背を向けあってホテルの方向を指し示す始末…(笑)
その時に知ったのですが、イタリア人は、こちらの質問の答えを知らなくても、”教えてあげる”という文化があるらしく、
道を知らなくても、「あっちだよ」と教えてくれるのだそう。(もちろんイタリア人全員がそういうわけではないと思いますが…)
誤った情報に翻弄された私たちは、より一層迷子になって歩き回ったのでした(T^T)
いやぁ…イタリア人は、テキト親切ですね~!(涙)
それ以来、イタリア人に何かを尋ねるときは10人くらいに聞いて、過半数を超える回答を信じるようにしています。
皆様も迷子になった際はお気を付けください…。

今回の旅行では、Googleマップを大活用したため、”ほとんど”迷子にならず(結局最新技術を使っても迷子になりました(笑))
大運河「カナル・グランデ」を通り、サンマルコ広場へ向かい、ヴェネツィア観光を楽しみました♪
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街頭もヴェネツィアンガラスでできています。
淡い色合いがとっても可愛らしいですね♪

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鐘楼に上るとこんな景色が見れます!暑い日に観光したので、海風が涼しくてとっても気持ちよかったです♪
逆に、寒い日は…辛そうですが(笑)

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安いツアーだったからか、過密スケジュールの中、サンマルコ寺院内を駆け足で巡って、すっかりヘトヘトな私…。
次の予定まで、というレベルの、ほんの少しの自由時間があったのですが、
ほかのツアー参加者は、ツアーでまわれなかったところへ観光に行く中、私は真直ぐ休憩のためカフェに入りました(笑)
冷たくて美味しいプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)で乾いたのどを潤しながら、キラキラと光る海を眺め、日陰で潮風にあたる。
このひと時のために頑張ったのかな、と思えるくらい、最高に気持ちよかったです!!!

ちなみにここで飲んだプロセッコが美味しすぎて、この後の旅程でエノテカ巡りしてしまいました(笑)
日本では同社からランク違いの別種ならどうやら販売されているようですが、ここで飲んだワインは残念ながら販売されていませんでした。
インターネットと物流の発展で、世界中のものがその場所に行かなくても手に入るようになってきていますが、
まだまだ現地でしか買えないものがあるのだなと思うと、旅行の価値があがったような気がして、ちょっとだけ嬉しくなりました♪

ヴェネツィアでの食事は、魚介のフリッターや、イカ墨のパスタ、舌平目のムニエルなどをいただきました。
イカ墨のパスタというと、日本では、オリーブオイルベースで、ニンニクや塩で味付けしていますが、イタリアではなんとトマトベースのほうがメジャーなのだそう!
トマトベースのイカ墨パスタはとても美味しかったです♪

傾き具合の凄さは、実際にのぼってみないとわからない「ピサの斜塔」

ヴェネツィアからフィレンツェへ移動し、トスカーナ州へ足を踏み入れます。
フィレンツェから車で30分程度の近さの有名どころといえば、「ピサ」です。
定番の「ピサの斜塔」は本当に有名なところなので、写真で見たことある!という方も多いかと思います。
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斜めになっているのを重々承知の上、ピサの斜塔にのぼります。
らせん階段を上っていると、途中、下っているような感覚になるのに階段を上っている…!という不思議な経験ができます。
そして、この塔の、いつか倒れてしまうその時が、私の体重のせいで、今、倒れてしまうのではないか!?という危機感に、ものすごくドキドキしました(笑)

もともとは鐘楼だったピサの斜塔。のぼった最上階には釣鐘があるのですが、その釣鐘をみると、水平ラインからどれくらい傾いているのかがよくわかります。
のぼったことがないという方は、ぜひ一度体験してみてください!本当に、驚くほど傾いています。

メディチ家の街「フィレンツェ」

いたるところにメディチ家の紋章がついている街、「フィレンツェ」へ参りました。
「ドゥオモ」や「ジョットの鐘楼」等の有名どころをまわりつつ、大好きな「ウフィツィ美術館」を観光しました♪
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「ウフィツィ美術館」にある作品は、美術の教科書で見たことのある絵画ばかりでとても楽しいです!
特に、「ヴィーナスの誕生」と「春」の2作品のあるボッティチェッリの作品が飾られているお部屋は、見どころ満載で鼻息荒くなりますっ!

他にも、有名どころといえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」も展示されています。
絵画迄10センチ程度という近さでまじまじと見ると、筆の跡や微妙な色使いに、ため息が出るほど緻密で素晴らしい絵画であることがわかります。
この繊細さは、美術や倫理などの教科書に載っていた写真からでは、わかりません。

しっかり観光したら、食事も楽しみます♪
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ランチには、フィレンツェ名物「Tボーンステーキ」をいただきました!
このときはツアーでのランチだったので、量を日本人向きに調整して出てきましたが、
フィレンツェで本物のTボーンステーキといえば、800g以上のものを指すようです。
…大きすぎます。そんなに沢山の量を食べられないので、
あまりツアーでの食事が好きではない私も、今回ばかりはツアーで良かったかなと思いました(笑)

ディナーは、「Trattoria Armando」でいただきました♪
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いただいたのは、とてもシンプルだけど、イタリアのパスタの王道!という感じで美味しかったトマトのスパゲッティと、
これがモツ…!?と疑うほど、口に入れた瞬間溶けるほど柔らかくて旨味たっぷりの、フィレンツェ名物トリッパ(牛モツのトマト煮込み)。
写真は、そのトリッパで、これがとっても美味しかったです♪
ホルモンが苦手な方も、これなら食べられるかもしれませんね!

おなかを軽く満たした後は、エノテカ「Le volpi e l’uva」で恒例の飲んだくれ、です(笑)
このお店は、フィレンツェの学校に通っていた方に教えていただいたお勧めのエノテカで、
ワインはグラスで頼めるので、トスカーナ産のワインをたくさん飲み比べることができます。

おつまみにいただいていた、チーズやハムの盛り合わせも、
どのチーズとハムにするかをショーケースをみながら選べたり、食べきれない程多く盛り付けてくれて、とっても大満足でした(o^^o)
また、モンテプルチアーノと書いてあるけれども、トスカーナ産じゃないワインをうっかり間違えて頼んでしまったら、
店員さんが優しくトスカーナ産のはこちらだけどいいのかな?と教えてくれたので、
無事、トスカーナ産のモンテプルチアーノのワインをいただけました!
日本人の店員さんもいたので、ちょっと疲れてて英語もイタリア語も話すの面倒だという方でも、気軽に立ち寄るのでお勧めです♪


そして、酔っぱらった帰り道、歩き疲れた私は、日本にいるときのように、入浴剤入りの湯船で疲れを癒したい欲が高まり、
急遽薬局へ入り、英語で「バスミルクをください」と店員に尋ねました。
ですが!!!「バスミルク」…通じません。というか、英語が全く通じません…(汗)
イタリアでは英語は、あまり通じません。
ホテルやバスの運転手等であれば英語が通じますが、地元っ子が行くようなところは、英語が通じないことのほうが多いようです。
今回立ち寄った薬局も、英語が本当に通じなくて、bathもmilkも伝わっていない反応…。
最初は発音が悪いのかと、中学レベルの英語能力の私が、できる限り良い発音になるように頑張ったのですが、
薬局の店員から「Google翻訳」が表示されたPC前に連れて行かれました。ここでもGoogle様の恩恵を受けるとは!(笑)
これなら通じる!と思い、「I want to buy bath milk.」と打つと…
「bath milk」部分が「bagno latte(バーニョ ラッテ)」と表示されているではないですか!
トイレのことを「バーニョ」、「カフェ ラッテ」がエスプレッソにミルクを入れたもの、というレベルの旅行用イタリア語として単語は知っていたはずなのに、
お風呂が「バーニョ」で、ミルクが「ラッテ」と、全く頭の中でつながっていませんでした(>_<) 店員さん2人と私たちが、互いに目を併せて「バーニョ ラッテ!」と叫び、みんなで爆笑。 そうそう、私が欲しいのは「バーニョ ラッテ」なのよ~~~!と、意気投合し、感動して、ハグするくらい、楽しかったです。 イタリアの地元っ子は、英語が話せなくても、一生懸命コミュニケーションとってくれるので、本当に優しくて、大好きです! 戦利品の「バーニョ ラッテ」はコチラ(笑) 08_04
入浴剤でヨーグルトの香り、というチョイスは、日本では見かけないので、とても新鮮でした。

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次回:ついに南イタリアへ!
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次回はついに最終回。
ついに、南イタリアは「ローマ」「ヴァチカン市国」「ナポリ」、さらにはあまり知られていない「ランペドゥーザ島」へ足を踏み入れます!
ローマでは、地元イタリア人に教えてもらった、パンフレットに載っていないイタリア人だらけだった美味しいレストランをご紹介予定です♪
お楽しみに!