世界20カ国以上を訪れた享楽旅の達人、官能小説家大泉りかさんによるパナマ旅行記、後編です。
(注:本事例は2016年2月時点の予約可能なプランおよび費用にもとづいています。)
大泉りか
大泉りか(おおいずみ・りか)
1977年、東京都練馬区生まれ。官能小説家、コラムニスト。スポーツ新聞や女性向けウェブサイトなどに連載多数。近著に『性感ヨガレッスン 柔肌美女に囲まれて』『誘惑カフェ 叔母・人妻・女子高生たちと蜜色バイト』(リアルドリーム文庫)、『サディスティック88』(小学館ガガガ文庫)のほかに、男性向けモテハウツー『もっとモテたいあなたに 女はこんな男に惚れる』(イーストプレス・文庫ぎんが堂)などの実用書も手がけている。
大泉りか公式ブログ http://blog.livedoor.jp/ame_rika/
パナマ二日目は、地方都市のラス・タブラス(las tablas)へと向かいことにしました。パナマシティのカーニバルよりも盛り上がっているという噂を聞いたからです。

モールに併設されたAlbrookというバスターミナルから出発です。

バスは韓国製。エアコンも効いていて、なかなかの乗り心地。チケットはおおよそ10バルボア程度(※1バルボア=1ドル=126円程度※2016年2月)でした。途中、ペダシ(pasadi)という街でマイクロバスに乗り継ぎさせられるようです。

車窓から。これがかの有名なパナマ運河です。

10分も走っていないというのに、もう何もありません。

途中でトイレ休憩。軽食なんかも売っていました。わたしはずらりと並んだ白いカップに入った何かが気になって購入しました。

中身はこちら。ドゥルセ・デ・レチェという液体キャラメルでした。美味しいですけど、ものすごく甘い。

途中、渋滞につかまりながらも、6時間ほどかけて、ようやくラス・タブラスの街に到着したのはいいけど、完全に祭の後!

カーニバルには昼の部と夜の部があるらしく、ちょうど昼が終わったところでした。尋ねると夜の部は20時からスタートとのこと。ホテルに戻ってしばし休憩。

そして夜の20時すぎ。再び会場に戻ると、人が増えていました。

広場の真ん中に作られた骨組みの上から、芸能人らしき人々がキーホルダーやTシャツなどを投げています。

ぐるぐると広場の周りを踊りながら回り続ける人々。

民族衣装を着た女性たちが多くいます。

祭りといえば屋台。芋と鶏肉と炒めた米。

こちらは奥の鉄板で作った出来立てを提供してくれる模様。

溢れんばかりにツナの入ったマフィンのような食べ物でした。マヨネーズ味が懐かしい。

こちらはハンバーガー。マヨネーズが入るのがマヨネーズ好き(わたしです)には嬉しい。

待ってました!フロートに乗ったブラス隊の登場です。

パナマ帽は庇の部分をぐっと曲げて被るのが定番みたいです。

その後に引き続き、女性たちが乗ったフロートが。

フロートのセンスがなんとも言えません。

カッコイイですけどね。

そのうち花火も上がり始めました。人の列を10メートルほど堰き止めて花火を設置し、打ち上げるので、ものすごく間近いです。

路上でビールを飲んで踊ってひたすらに広場をぐるぐると回っていうと、酔いも回ってきてしまい、日付が変わることにギブアップ。ちなみにこの日は最終日なので、朝の7時だか8時まで祭りが続くそうです……。

翌日の昼前。街に出るとまるで昨晩の騒ぎが嘘のように街は静まり返っていました。

野外ディスコの後。取り壊し中です。

街中のレストランも静か。朝まで騒いでいたら当然というか、レストランがやってることにむしろ、驚きました。

朝ごはんにチキンヌードル。

そして鶏の素揚げとポテトフライ。総じて、パナマは食べ物がシンプルです。基本的に焼いた鶏や牛肉をシンプルに塩と胡椒で食らう、物足りなければ自分でチリソースを加える、といった素材の味を楽しむものが多く、アジアの複雑な味に慣れていると少し物足りないと感じることも確かです。ただ、シンプルゆえに飽きずに食べられるという利点はありますが。

街中の看板。ビール缶が民族衣装を身に着けたキャラが可愛い。

くじを売る売店。“ハレの日”は終わりを遂げ、もうすっかり日常です。若者の姿がないのは、まだ寝ているからでしょうか。祭りもいいですが、こうしたのんびりとした日常の風景も、「遠くに来た」という感じがしていいですね。以上、パナマのカーニバルの様子でした。




