世界あの街この街:#9_ニューヨーク

ニューヨークシティ(トリップアドバイザー提供: (c)4Corners, 2013 3)

アメリカ合衆国・国旗

(画像:Wikipedia提供)


見どころと特徴

世界最大級の都市であり、新たなカルチャーが常に生み出される刺激的な都市。摩天楼の高層ビル、ショッピング、世界レベルの博物館や美術館、公園などじっくり見ようとすれば何日あっても足りない。ファッションやグルメも最高クラスの評価。
のんびり街歩き、ブロードウェイやライブハウスのはしご、NY名物のベーグルやリトルイタリーでのピザ食べ歩き、美術館めぐり、一世一代のショッピング、そして意外なビーチ遊びまで、刺激とアクティビティに事欠かない。

ニューヨークの中心はマンハッタン。ハドソン川とイースト川に囲まれた中州で、摩天楼ひしめく観光の中心。北側にはブロンクス地区。
イースト側を挟んで東側がクイーンズおよびブルックリン。アッパー湾を挟んだ南側にスタテンアイランド島がある。

マンハッタン島は南北に細長い島で、面積は山手線の内側程度。
ニューヨーク観光はまずは島のほぼ中央に位置するセントラルパークから。パークの東西両側はアッパーサイドという高級住宅街で、メトロポリタン美術館、NY近代美術館、グッゲンハイム美術館などの世界屈指のミュージアムが連なっている。

メトロポリタン美術館(トリップアドバイザー提供)

パークのすぐ南からはNYの代名詞であるタイムズスクエア、ロックフェラーセンター、エンパイア・ステートビルなどの摩天楼が拡がるミッドタウン。有名なニューヨーク5番街もブロードウェイもマジソンスクエアガーデンもすべてここにある。

Photos of Times Square, New York City
This photo of Times Square(トリップアドバイザー提供)

ミッドタウンの南がダウンタウンで、街歩きが楽しい個性的な地区が続く。
西側のチェルシー地区はアートギャラリーが建ち並ぶ。精肉工場が多かったことにちなむミート・パッキング地区は高級レストランやホテルがひしめく。東のグラマシーは閑静な住宅街。
その南、グリニッジビレッジ(ウエストビレッジ)とイーストビレッジは新しい文化の発信地。ニューヨーク大学、ブルーノートや伝説のライブハウスCBCGもこのエリアに存在していた。

その南にはソーホーやトライベッカといった流行発信地、チャイナタウンやリトルイタリーといった観光客にも人気の地区が続く。2月の春節や9月のサンジェローナ・フェスティバルなど、祭りの時期は最高にエキサイティング。
さらにその南の島南端が若者の集まるロウアー・イーストサイドとウォールストリートやワールドトレードセンター跡のあるロウアー・マンハッタン。「自由の女神」行のフェリーもここから。

セントラルパークから北に向かうとハーレム&スパニッシュハーレム。アフロアメリカンやヒスパニック系住民が住み、スプレーアートに彩られた活気ある街並みが拡がる。

自由の女神(トリップアドバイザー提供)

マンハッタン島の北、ブロンクスはヤンキースタジアムや全米最大のブロンクス動物園が有名。東側のクイーンズは移民の住宅街が広がるNYのローカルエリア。JFK空港もここ。ブルックリンは緑多い住宅街で、ホットドック早食いで有名なネイサンズもブルックリンのコニー・アイランド遊園地にある。南側のスタテンアイランドはビーチも楽しめる自然豊かな島。
コーニー アイランドの写真
コーニー アイランド (トリップアドバイザー提供)

ニューヨーク近郊の見所は、首都ワシントンDC、古都ボストンやフィラデルフィアなど。ナイアガラの大瀑布もマンハッタンから日帰りの距離にある。

ナイアガラの滝の写真
ナイアガラの滝 (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
成田からは、デルタ航空、ユナイテッド、アメリカンの米系とJAL、ANAの日系が直行便を出している。デルタが最安で12万円台から、ユナイテッド、JAL、ANAが13万円程度から。経由便の場合、デルタがシアトルやサンフランシスコ乗り継ぎで10万円台から。ユナイテッド、エアカナダなどが12万円台。デルタは乗り継ぎでも直行便にプラス3~5時間程度なので、日程に余裕があれば最もお勧め。
羽田の場合、アメリカン航空*やJALが直行便で14万円程度。経由便はやはりデルタが10万円台から。
関空の場合はユナイテッドがサンフランシスコ乗り継ぎで10万円台、JAL、デルタが12万円、チャイナエアラインが13万円程度。
*アメリカン航空の羽田-ニューヨーク・ジョンFケネディ空港線は12/1で運休

(パッケージツアー)
シーズンにもよるが、4泊5日(機内泊)往復直行便でサーチャージ込み15万程度が相場。稀にデルタ利用で10万円程度の掘り出し物も見つかる。

(空港)
東京(羽田/成田)からニューヨークのジョンFケネディ国際空港まで、直行便の場合往路13時間、復路14時間程度。日付変更線を越えるため、往路は同日もしくは前日、復路は翌日の到着となる。JFKはマンハッタンから約25キロのクイーンズ地区に位置する巨大空港で、デルタやJALなどが乗り入れる。

JFK空港からはエアトレインJFKと地下鉄を乗り継ぎマンハッタンなど中心街に移動出来る。リーズナブルだが荷物が大きい場合は乗り換えが手間。エアトレインは5ドル、地下鉄は2.25ドルで、24時間運行している。総所要時間は1時間程度。エアトレインと地下鉄はジャマイカ駅(Jamaica Station)かハワードビーチ駅(Howard Beach)で接続している。
空港からはシャトルバスまたは乗り合いバンが運行している。バンは24時間運行。マンハッタンまで1時間強、20ドル程度。
タクシーは45分、60ドル程度。人数が多い場合や荷物が重い場合はこちらがお勧め。ぼったくりの白タクに注意。

ユナイテッドなどが乗り入れるニューアーク空港の場合は、エアトレインとNJトランジット(NJ Transit)を使って13ドル、30分程度でマンハッタンに到着する。エアポートバス・乗り合いバンは20~30ドル、50分程度。タクシーは50ドル、所要30分程度。




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地理と気候

北緯41度で、日本でいえば青森あたり。四季があり、日本に似ているが夏と冬が長いのが特徴。4月から春となる、5~6月くらいから早くも暑くなり夏突入。夏の気温は30度を越える日も。10月くらいから秋に入り、12月以降は雪が降り気温も氷点下以下に。全般に、夏はやや涼しく冬は東京より厳しい。やはり春と秋が過ごしやすい。


(画像:Google提供)


言語と通貨

英語が基本。
ヨーロッパ系が4割、ヒスパニック・アフリカ系がそれぞれ2割強、アジア系が1割程度。
通貨は米国ドル。1ドル=98円程度(13年10月時点)。

物価は米国の中でも最も高い。ほぼ東京と同程度と見て良い。交通機関やスーパーで買える食品、日用品などは安く、外食はチップや税金が乗ることもあって高め(ただし外食は1人前の分量が多い)。
ホテル代は高い。便利なロケーションにある4つ星ホテルなら一泊300ドル程度。
地下鉄・バスが初乗り2.5ドル、タクシー初乗り(320m)が2.5ドル。

両替は最低限のドルを日本で両替していけば十分。
チップのためにレストランやタクシーで使える小銭(1ドル紙幣)を多く持っておくと便利。
現地では概ねクレジットカードが使える。現金が必要であれば都度現地からATMで引き出すのが効率的。


(画像:Wikipedia提供)




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ビザと治安

以前は犯罪多発都市として知られていたが、ジュリアーニ元市長の取り組みなどもあり安全なイメージが高まっている。しかし、依然として凶悪事件の発生率は東京の5~10倍以上と高く、危険な地域には立ち寄らない方が無難。また、置き引きやスリ、空港でのぼったくりタクシーなども日本人の被害例が報告されている。

観光目的の場合、90日以内の滞在はビザ免除。商用や第三国を経由しての入国などではビザが必要。
ビザ免除のためにはESTA(電子渡航認証システム)による事前申請が必要。ESTAは2年間有効で渡航72時間前までに申請が推奨されている。ESTAを取得していないと入国できないため早めの準備がお勧め。


市内交通

(タクシー)
黄色い車体のイエローキャブが利用できる。メーター制。初乗り(320m)が2.5ドルでチップが必要(最低1ドル、料金の2割程度)。南北を走るアベニューと東西を走るストリートで行先を指定すれば間違えることはない。

(地下鉄)
22路線がマンハッタンだけでなくブロンクス、クイーンズまで細かく結んでいる。24時間運航で、初乗り2.5ドル。チャージ式でバスと共用できるメトロカードが便利。

(MTAバス)
マンハッタンでは南北(北Uptown、南Downtown)、東西(Crosstown)の表示通りに運行しておりわかりやすい。メトロカードか現金で支払う(2.25$)。車内で両替出来ず、おつりも出ないので注意。


ホテルとシーズン

ホテル代はニューヨーク最大の悩みどころ。マンハッタンの中心にあるツインの部屋なら最低250ドルは見ておく必要がある。ダウンタウンの安宿でも税金やチップを加えると100ドル程度になる。
予算に限りがあるなら、郊外の掘り出しものを探すか、ベッド&ブレックファースト形式のいわゆる民宿や個人宅の部屋貸しサービスAirbnbの利用もお勧め。


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
かつては高い、買いにくいなどあまりプリペイドSIMが入手しやすいとはいえなかった。
近年は多くのMVNO業者(プリペイド携帯会社)による競争が進んでおり、利用者にとって状況は改善されている。おおむね月額35ドル~40ドルでデータ無制限、2G程度まではLTE速度というプランが多い。以下のリンク「No Contract and Prepaid Phone Plan Guide」を参照のこと。「Bring Your Own Phone?」が「Yes」のカードは自分のSIMフリー携帯を持ち込んで契約できる。

以下の「アメリカのSIM、基礎知識101」にある通り、SIMと契約は独立している。アクティベートは自分で行うのが前提だが、あらかじめプラン(通信業者)を決めて購入時スタッフに設定してもらうのがラク。T-mobileの回線を使うReady SIMならアクティベート不要、14日間で容量1G、25ドルとコスパが良いが販売場所は限られる(Portland周辺では売っていない)。

プランによっては、手持ちのスマホの対応周波数と合わない場合があるのでよく調べてから購入しよう。iPhoneやNEXUSなどのグローバルモデル以外はAT&Tの850MHz3G回線しか使えないこともあり、いっそ現地でSIMフリーの安スマホを買ってしまうという手も…。

ソフトバンクのPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2を使っている場合、Sprintの回線を使った「アメリカ放題」プランがある。980円で通話もデータ通信も無制限。2014年9月からキャンペーンが続いており、実際には無料で利用できる(キャンペーン期間中はiPad mini 3も対象)。Sprint以外のネットワークは対象外なので要注意。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていったり海外の数カ国で使えるSIMを買っていくのも手。



(Wifi)
ホテル、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、公共図書館などでWifiを提供している。マクドナルド、スターバックスは無料Wifiを提供している。