世界あの街この街:#20_ホーチミン

ドンコイ通りの写真
ドンコイ通り (トリップアドバイザー提供)

ベトナム社会主義共和国・国旗

(画像:Wikipedia)


見どころと特徴

フランス植民地時代の美しい街並み、ヘルシーなベトナム料理、キッチュな雑貨などが楽しめる人気の観光スポット。街歩きやショッピング、グルメの他、メコン川日帰りツアーで郊外の素朴な村や自然を体感することができる。

ホーチミンは旧称サイゴン、1976年の南北統一とともに初代大統領にちなんで改称した。市街は面積およそ2,100km2と東京23区程度の広さだが、旅行者がおとずれる中心地区は1km程度の範囲に集中している。
とはいえ、とくだん目立つ史跡や観光名所があるわけではなく、もっぱら街歩きを楽しみたい街。猥雑な市場やバイク群、活気あふれる近代的なモール、植民地時代の瀟洒な建物など街マニアには満足度が高い。もちろん物価の安さもうれしい。

ホーチミンの中心街は格子状に街路が直交しており、慣れれば容易だが最初は意外に迷いやすい。ドンコイ通りとサイゴン川、ドンコイ通りに直交するレロイ通りとベンタイン市場のロータリ-、9月23日公園と隣接するファングラー通りあたりの位置関係を覚えておけば迷うことは無い。ドンコイ通りは高さ265メートルのビテクスコ・フィナンシャルタワーのふもとと覚えておこう。

ホーチミンGoogle マップ(地図-A:ドンコイ通り、B:ベンタイン市場、C:ファングーラオ通り、D:ビテクスコ・フィナンシャルタワー)

ドンコイ通り(Dong Khoi)はホーチミンのシャンゼリゼ通りとも称される最大の目抜き通り。フランス統治時代の洋館や近代的なショッピングセンター、ブランドショップなどが軒をつらねる。通りはサイゴン川に面した名物ホテル、マジェスティックから始まり、オペラ座(市民劇場)を経てサイゴン大教会、中央郵便局まで続く。
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(写真tabinote:ドンコイ通り/サイゴン オペラ ハウス)

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(写真tabinote:サイゴン中央郵便局)

ドンコイ通りの北側に並行するハイバーチュン通り(Hai Ba Trung)沿いは外国人向けのレストランやバーが並ぶ憩いの通り。よそ行きのドンコイ散策に疲れたらここに避難。

オペラ座からドンコイ通りに直交して南西に延びるのはもう一つの目抜き通りであるレロイ通り(Le Loi)。人民委員会裏の通りはパスター通り(Pasteur)と呼ばれ、雑貨店やアパレルが密集するショッピングストリート。
レロイ通りから国営百貨店をすぎてまっすぐ進むとホーチミンの台所、ベンタイン市場(Cho Ben Thanh Market)へ。観光向けの部分もあり値段はふっかけてくることが多い。

ベンタイン市場の写真
ベンタイン市場 (トリップアドバイザー提供)

市場の向こう側に拡がる賑やかな細長い公園が9月23日公園。公園沿いはファングラー通り(Pham Ngu Lao)で、南に並行するブイビエン通り(Bui Vien)、直交するデタム通り(De Tham)一帯と共に安宿街を形成している。万国の安宿街に共通するゆるい雰囲気のただよう居心地のよいエリア。カフェでくつろいだり安い現地ツアーを探したりはこの辺りで。
ファングーラオ通りの写真
ファングーラオ通り (トリップアドバイザー提供)

ここで、歴史・ミリタリー好きにおすすめしたいのは戦争証跡博物館(Bao Tang Chung Tich Chien Tranh)とヤンシン市場(Dan Sinh Market)。
前者はサイゴン大教会の西側、文化公園に隣接するベトナム戦争の資料館。朽ちた砲弾や焼け野原となった大地の映像、鹵獲された戦車やヘリなど、生々しい展示は必見。
戦争証跡博物館の写真
戦争証跡博物館 (トリップアドバイザー提供)

ヤンシン市場はデタム通りの近く、昔の秋葉原を彷彿とさせる、電機部品や工具の市場。ミリタリーグッズも多く、ジッポーや軍装品が手に入る。

ベンタイン市場での値段交渉にうんざりしたら、タクシーで南西の5区、チョロン地区(Cho Lon)に行ってみよう。この一帯は華僑の住むチャイナタウン。地区の東西にはそれぞれアンドン市場(Cho An Dong)、ビンタイ市場(Cho Binh Tay)という巨大な市場があり、ベンタイン市場よりはるかに安く買い物ができる。
中華街 (チョロン) - 5 区の写真
中華街 (チョロン) – 5 区 (トリップアドバイザー提供)


郊外観光で代表的なのはビーチリゾートのニャチャン(Nha Trang)やブンタウ)(Vung Tau)、高原リゾートのダラット(Dalat)など。メコンデルタの街ミトー(My Tho)はメコン川クルーズの起点として訪れる観光客も多い。

Ann Tours - Private Day Toursの写真
Ann Tours – Private Day Tours (トリップアドバイザー提供)

そして、前出の戦争証跡博物館と並んで是非訪れて欲しいのがホーチミン市街から70km、クチにある巨大な地下トンネル。全長250kmにもおよぶ手彫りのトンネルで、ゲリラ戦の過酷さを一時だけだが体験することが出来る。ホーチミンからの日帰りツアーも多い。
クチトンネル(ベンユォック)の写真
クチトンネル(ベンユォック) (トリップアドバイザー提供)

VELTRA


ベンタイン市場の写真
ベンタイン市場 (トリップアドバイザー提供)

生野菜やハーブをたっぷりと使うのが特徴で、健康によく見た目に美しいベトナム料理は日本でもすでにおなじみ。伝統的に中華料理の影響を受けながらも、脂っこさや辛さは控えめ。かつ米食文化で、うまみや発酵食品を上手に利用するなど、日本人にもなじみやすい要素が揃っている。フランス統治の影響から、バケットやコーヒーなどの質も高い。

ホーチミンのある南部はいわゆる東南アジアのテイストに近く、生春巻きやパパイヤサラダが代表格。ココナッツミルクの効いた比較的マイルドなカレーも南部風。
北部の料理は米飯としょっぱいおかずという日本に似たテイスト。
ただし、フエ料理といえば魚介や薬膳など高級食材を美しく盛りつけた宮廷料理。

ホーチミン市内にはおしゃれなレストラン、フードコート、レベルの高いフランス料理や中華料理店などが豊富。
屋台もおいしく、申し訳ないほど安い。フォーの専門店や、好きなおかずを盛りつけてもらう総菜屋(クアンコム)など名前もわからないメニューの数々に目移りしてしまう。ベトナム風サンド、バインミーは1個でお腹いっぱいになる。
食の好奇心が旺盛な方もご安心を。野生動物やヘビなど、日本では難しい食材の専門店も探せば見つかる。

Saigon Street Eatsの写真
Saigon Street Eats (トリップアドバイザー提供)


日本からの行き方

(空路)
ホーチミンへのアクセスは良好で、JAL、ANA、ベトナム航空が毎日成田からタンソンニャット国際空港まで、直行便を運行している。
ベトナム航空は朝発、現地午後着と夜発。翌深夜着の1日2便。JALとANAは夕方発・現地夜着。往路所要7時間程度。
関空からもベトナム航空の直行便が毎日就航しており、午前発・午後着。他、中部国際空港、福岡空港からも便がある。

乗り継ぎの場合、東南アジアの都市や中国・台湾などが経由地になる。直行便も安いのでよほどの掘り出しものでなければ直行便に軍配が上がる。
ハノイから国内線で向かう方法もある。ハノイへの便も豊富で毎日JAL、ベトナム航空の直行便が就航している。
ハノイからホーチミンまではLCCが安い。

(陸路)
上級者向けの陸路ルート。所要時間もかかり体力も必要。

ハノイから入った場合、ホーチミンまでの1,700kmに渡って鉄道が通じている。通称南北統一鉄道。ハノイから乗った場合、ホーチミンまで所要30時間以上。
近隣国の中国、カンボジア、ラオスから国際バスや鉄道で入国できる。
中国の場合は南寧からハノイへの国際鉄道がある。
ラオスは最も長くベトナムと国境を接している。ビエンチャンからハノイ、フエ、ダナンなどに国際バスが運行している。
カンボジアの南側はホーチミンに近く、プノンペンとホーチミンの距離はわずか300km程度。直行バスで所要6時間程度。

(パッケージツアー)
ソウルやバンコクと並んで格安ツアーの目玉になりやすいベトナム。3~4日間程度のツアー(実質現地1日半~2日程度)が燃油込みで4万円程度からあり、航空券代を下回るものも。
ホテルを別に予約したとしても、パッケージツアーを調べておくと思わぬ掘り出しものに出会えるかも。

(空港)
ホーチミンの玄関口はタンソンニャット国際空港。かつては南ベトナム軍の管理下にあり、サイゴン国際空港と呼ばれた。
2007年に国際線の新ターミナル(ターミナル2)が開設され近代的な設備に生まれ変わっている。
ホーチミン市の北西、市街から8キロという好立地で、交通機関がそれほど整備されていないにもかかわらず空港アクセスは良い。タクシー、バス、ホテルの送迎などを使って市内にアクセスする。2015年には地下鉄が開業する予定。

タクシーは後述の「市内交通」を参照のこと。
空港タクシーは旅行者からぼったくろうと手ぐすね引いている。
プリペイドタクシーは比較的安全とされる。料金はメーターの場合市中心までおおよそ6USドル(約12万ドン)、プリペイドの場合8~10USドル(約16万~20万ドン)程度。
ただし、6ドルでスムーズに行ってくれるドライバーは少ない。出口で空港道路通行料5千ドンを払う必要がある(プリペイドの場合上乗せされているケースがあるらしいが、旅行者の証言によりかなり異なる)。所要20~30分程度。

安く市街に行きたい場合は市バス。安いだけでは無く安全でもある。
乗り場は国際線ターミナル到着フロア、ビルの右斜め前。
朝6時から午後6時40分まで、20分おきに運行しており、料金は5,000ドン(25円程度)と格安。荷物のサイズによって追加料金がとられる場合がある。終点はベンタイン市場近くのベンタイン・バスターミナル(=サイゴン・バス・ステーション)。所要30分程度。




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地理と気候

ベトナムは東南アジア、インドシナ半島の東側海側を占め、国土は南北1,700km、東西600kmにおよぶ。ホーチミンはほぼ最南端で、北緯10度の赤道付近。典型的な熱帯性気候で、年間通して平均30度以上。
乾季の12月~4月がベストシーズン。5月から11月は雨季で雨が多い。

日本との時差はマイナス2時間。日本の正午が午前10時。サマータイムはない。


(画像:Google提供)


言語と通貨

公用語はベトナム語。
フランス領であったがフランス語の通じる可能性は高くない。
英語は観光客向けの商店、カフェでは通じる。若者に通じる場合もある。
漢字文化圏であったが公的な使用は廃止され、現在は声調(声の上がり下がりで語を示すルール)を表記できるクオック・グーというアルファベットが用いられる。ベトナム語の声調は6種類あり、語順によって意味が変わる文法の独特さもあって日本人が習得するハードルは高い。

物価は諸外国の中でも屈指の安さであったが、インフレと円安でうまみはうすれてきた。
それでも、交通機関、ホテル、食事という旅行者の3大支出はおおむね低い水準をキープしている。
Tripadvisorの「旅行者物価指数」によると、ハノイの場合(ホーチミンは記載が無い)ディナー代は各都市の中で最低レベル。タクシーも初乗り50円、ホテルはドミトリーなら数百円から、3つ星でも5,000円未満。食費の安さはありがたく、麺類やローカル食堂なら1食100円程度ということも。

もっとも何事もピンキリで、高級ホテルになれば1泊1万以上、食事もレストランなら日本と変わらない値段になることも。

通貨はベトナム・ドン(VND)。1ベトナム・ドン=0.0049円(14年4月時点)。
1万ドン=50円、2万ドン=100円=1USドルと覚えておくと便利。
物品には10%の消費税(VAT:Value Added tax)がかかる。
ちなみに1人あたりGDPの比較では、ベトナムは日本のおよそ1/20未満。日本の100円はベトナムの2,000円程度の価値がある、と考えておくと使いすぎないかもしれない。

両替は万国共通でATMによる国際キャッシングが手軽。両替手数料が数パーセントかかる。

日本国内でベトナム・ドンに両替することは出来ない。ホーチミン市内で日本円も問題無く両替できる。
市中に両替所は多く、レートは
 両替所>銀行>ホテル
となる。ツーリストが集まるドンコイ通りには多くの両替商がある。

クレジットカードが通じる場面は多い。VISAかマスター推奨。

ベトナム・ドンは再両替のレートが悪いため、あまり一度に多く両替しない方がよい。
いっそベトナム・ドンに両替せず、USドルとクレカでなんとかしてしまうという手もある。USドルが通じる店は多く、そもそも高級ホテルなどはドル建て表示の場合もある(ただし、通達により将来的にはベトナム・ドン払いに統合されていく模様)。
一般にドンの方がレートは良く、両替もUSドルからより日本円からの方がレートが良い。

チップの習慣は無いが、たかってくる事例は多数。旅行者に頼んでもいないサービスを押し売りしUSドルのチップを請求されたら、1USドルのチップはおよそ2万ドンの価値であることを思い起こしたい。彼/彼女のそのサービスに2万ドンの価値があるか…?
市中で2万ドンあったら何が買えるか把握しておくとよいかも。


(画像:Vietnam Navi)




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治安とビザ

全般に治安状況は良いが、ぼったくりタクシーや置き引きなど観光地に特有のトラブルは多い。窃盗、詐欺、いかさま賭博、ひったくりの他、性風俗・売春にまつわる被害も多い。
パスター通り、ドンコイ通り、ベンタィン市場などの繁華街や駅、ショッピングセンターではスリ、ひったくりに注意。夜間の1人歩きは避ける。

ほとんどのタクシーはメーター制だが、正規の業者をまねた偽装白タクなどトラブルは多い。白タク、バイタク、シクロにはトラブルが付きものと考えて、利用する時は自己責任で。たとえ交渉がスムーズに進んでも無事支払って降りるまで油断しない方が良い。
なお、交通事情は非常に悪く、慢性的に渋滞している。

軍事施設(鉄道、駅、港湾、橋梁なども含まれる)、軍人、警官などにカメラを向けない方が良い。

宗教上・慣習上の注意として人の頭に触れないこと(特にこどもの頭をなでたりしないこと)。寺院で肌を露出する服装は避ける。政治的な話題も避けた方が良い。


市内交通

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(写真tabinote)

(タクシー)
ホーチミンは地下鉄がなく(2020年開業予定)、現状旅行者にとってタクシーが移動の主役。
正規のタクシーは車体に社名と電話番号の表記があり、天井にTAXIの表記がある。もちろんメーター制。

白タク、偽業者の中にはメーターを倒さず、旅行者からふったくろうとするドライバーがいる。正規の業者でも、ドライバーによってそういったぼったくりタクシーの事案が報告されている。以下の信頼できるタクシー意外乗らない方が無難。

安全とされるのは、Vinasunタクシー、Mai Linhタクシー。

Vinasunタクシー

(画像:Vinasun Taxi)
車体は白、緑と赤のライン・
http://www.vinasuntaxi.com/contact-us

Mai Linhタクシー

(画像:hantaxi.com)
写真は白地に緑のサインだが、オールグリーンのクルマもある。
http://www.mailinh.vn/

他にSaigon Tourist、黄色い車体のVinaタクシーなども比較的評判がよいとされるが、媒体・体験者により評価にだいぶバラツキがある。

Saigon Tourist

(画像:Saigon Tourist)
http://saigontourist-stt.net/taxi/

Vinaタクシー

(画像:vietnamtravel.org)

料金は安い。会社によって異なるものの初乗り2キロがおおむね1万2000ドン~1万5000ドン。

ベトナムタクシーの注意
・上述通り、知らない業者、怪しいタクシーは避ける。そっくりな会社ロゴを貼っている偽タクシーもいる。ロゴがチープ、車体がボロボロか古いなどのタクシーも避けること。知らない会社のタクシーであれば、電話番号が覚えやすい表記かどうかも判断材料(8111 111 や 27 27 27 27など)。長年同じ番号で営業している目安となる。
・メーターはゼロが2つもしくは3つ省略されている(「20」と表記されている隣に「x1000VND」とあれば、20×1000=2万ドンということ、「X100VND」ということもある)ことがある。勝手に「20だから20万ドンだ」「20米ドルだ」などと偽る悪徳タクシーがいるので注意。
・メーターの回転が異常な速さの場合は速攻降りる。通常1km7,000ドン程度。
・空港と観光地はデンジャラスゾーン。旅行者からぼったくろうとタクシーが待ち構えている。空港はプリペイドカウンターがあるので、そこで手配すると安全。また、到着階ではなく出国階に移動しお客を乗せてきたタクシーをひろうという手も。観光地も少し歩いて、離れた場所で信頼できる流しのタクシーをつかまえるか、ホテルなどでタクシーに乗る。
・地図が読めない、おつりの計算が苦手なドライバーが多いとされている。ぼったくりではなく単なる間違いの可能性もあるのでそのあたりは大目に見る寛容さも必要。地図よりも住所を書いたカードの方がよい。

(バイクタクシー)
値段は交渉制でいろいろとモメる可能性があり、ガイドブックなどでも利用しないよう促す記述が多い。
しかし、慢性的な渋滞のホーチミンでつかいこなせればこれほど便利なものはないのも確か。料金交渉やトラブルをうけながせるような状況であれば利用するのも悪くない。

おおむね、料金は同距離をタクシーで行く場合の2/3程度を交渉の目安に。
ファングーラオからドンコイ通りまでおおむねタクシー1メーターの距離2km、1万~1万2千ドン程度。

料金交渉が面倒であれば1USドル札を沢山もっておくと良い。市内であれば大抵の場所は1ドルで行ってくれる。

観光案内や、男性の場合はマッサージ(風俗)を持ちかけてくるケースが多い。多くの場合はトラブルにつながるので自己責任で。

自転車リヤカーのシクロは完全に観光客向け。
料金交渉は根気が要ることも。

(バス)
市内バスはどこまで行っても均一で5,000ドン。使いこなせれば大変便利。
ドライバーは英語が通じない。自分の乗る路線のバス停で手を上げてバスを止め乗車。乗る際に、行き先バス停名のメモ(ベトナム語)を見せておくと降りるバス停で教えてくれる。

空港からの152番はエアコンバス。
普通の市バスにはエアコン無しのものもあり、混雑の中悪路を数時間過ごすのはなかなかハード。

バス料金に外国人枠の料金は無い。


ホテル

代表的なホテル街は目抜き通りのドンコイ通り。創業1925年の名物ホテル、マジェスティックやシェラトンをはじめ高級ホテルが多い。
安宿が集まるのはブイビエン通り・デタム通り。世界の安宿街に共通して安いメシ屋やツアー会社、ネットカフェなどが多く、長期滞在して情報収集するには便利。

高級ホテルは1泊100ドル以上。
中級で50ドル以上。このグレードでも1人なら十分な広さの快適な部屋に泊まれる。1泊30ドル程度のホテルはミニホテル、エコノミーホテルなどと呼ばれるが、清潔でビジネスセンターなどをそなえたものもある。
いわゆるドミトリー、ゲストハウスはそれほど多くないが、1泊10ドル程度。

客室はツインルームが多い。ルームチャージ制ではなく1人か2人かで値段が異なる。また、一般に15%の税金がかかる。

ホテル マジェスティック サイゴンの写真
ホテル マジェスティック サイゴン (トリップアドバイザー提供)


ネット・通信環境

(携帯・モバイル)
ベトナムはプリペイドが主流で、旅行者も問題無くSIMを購入できる。
ベトナムの携帯会社は最大手のMobiFone、VinaPhone、Viettel Mobile、ロシアとの合弁Gmobile (Beeline)など。

後述の通り、無線LAN網が充実しているため、インターネット接続のみであればそちらを選択するという手も。市中の3G回線は実用的な速さだが、上限容量の速度制限にひっかかると何も出来なくなるほど遅い。

SIMは市中の携帯ショップや個人経営の店まで多くの場所で取り扱っているが、英語が通じる可能性を考え空港で購入し設定までまかせてしまった方が良い。通話がいらないのであればデータ通信のみのプランを選択。

料金はきわめて安い。

MobiFoneの場合、
・D1パッケージ:150M/日:8000ドン/日
・MIUパッケージ:600M/月:7万ドン/月
・BMIUパッケージ:3G/月:20万ドン月
など。
MobifoneのSIMが挿さっていれば、携帯から「9393」で24時間の日本語サポートを受けることが出来る。

VinaPhoneの場合、
・M50パッケージ:500M/月:5万ドン/月
・M120パッケージ:1.5G/月:12万ドン/月
・MAX200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は32kb/s制限)
など。

Viettel Mobileの場合、
・MI50パッケージ:450M/月(以降50kbごとに75ドン):5万ドン/月
・MIMaxパッケージ:無制限/月:7万ドン/月(ただし600M以上は速度制限)
・Dmax200パッケージ:無制限/月:20万ドン/月(ただし3G以上は速度制限)
など。

面倒なことが嫌いな方はWiFiルーターを借りていったり海外の数カ国で使えるSIMを買っていくのも手。



(WiFi)
WiFiの充実度はすばらしく、ほとんどのカフェ、レストランでWiFiが利用できる。
ケンタッキー、ロッテリア、スターバックス、ピザハットなどの外資チェーンはもちろん、現地系であってもチェーン店ならばほぼ確実にWiFiが通じている(※)。パスワードはテーブルに置いてある場合もあれば、店員に告げて受け取る場合もある。

ホテルは高級ホテルでも安宿でもおおむね無料でWiFiを提供している。

※ちなみにマクドナルドは14年2月にベトナム第1号店が開業したばかり。